【Football bless you】高木純平 数奇な出逢い、冒険の残り香
契約満了、移籍、引退…この時期は選手との別れ時期でもある。在籍期間が長かった選手も短かった選手もいるが、モンテディオの一員として山形で過ごした選手はどの選手も大切な選手であり、同じ目標のためにともに戦った事実は大切な記憶となる。
悲しい別れかもしれないが、チームを去る選手を「この先の人生に幸あれ」と送り出すために始まったオフシーズン限定の新企画。(不定期更新)
■高木純平 数奇な出逢い、冒険の残り香
2015年3月27日にクラブから移籍のリリースがあり、練習初参加は31日。清水や札幌で14年プレーした高木純平は、シーズン開幕から1ヶ月足らずで新たなユニフォームに袖を通すことになった。
高木はその直前にも山形を訪れている。3月18日、ヤマザキナビスコカップ第1節で、清水エスパルスのメンバーとして遠征に帯同していた。結局、出場機会はなかったが、試合後には清水と札幌時代の恩師・石﨑信弘監督と近況を話し合った。そこでは移籍の話はまったく出なかったそうが、それから間もなく、高木のもとにモンテディオからオファーが届く。
モンテディオは開幕から2試合でウィングバックの山田拓巳、宇佐美宏和、さらにセンターバックの渡辺広大が長期離脱となり、シーズン序盤で守備陣の台所事情はいきなり苦しくなっていた。一方の高木は、多くの選手を抱える清水の中でリーグ戦ばかりか、メンバーを大幅に入れ替えて臨むカップ戦でもベンチスタートの立場に置かれ、そうした現状を打破したいと思っていた。互いの思いが一致し、3月の移籍につながった。
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