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【仙台vs山形】レポート:結果にこだわるチームがダービーで為し得たこと。(2834文字)

■ヤマザキナビスコカップ 予選リーグ第6節
5月27日(水)仙台 1-2 山形(19:33KICK OFF/ユアスタ/8,030人)
得点者:24′ アルセウ(山形)39′ 萬代宏樹(山形)62′ 梁勇基(仙台)
公式記録(山形公式)
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長期離脱者続出でバックアップが足りず、代えようがなかったはずのバックラインが、みちのくダービーのこの試合では大幅に入れ替わっていた。

3バックの中央には、ふだんはボランチの宮阪政樹。その右隣には、5月19日に選手登録が発表されて以降、初の公式戦となる中村英之。センターバック左を務める守備のユーティリティ・プレーヤー舩津徹也だけがチーム戦術を熟知する“本職”だった。さらに、ウィングバックでも左は今シーズン公式戦初出場となる瀬川和樹が起用され、右には中島裕希が入った。瀬川は守備が課題であることを自認し、中島も本来は攻撃の選手で守備を得意としていない。

「ワシゃ、守備ができない選手は使わん」が口癖で、失点することを何より嫌う石﨑信弘監督が、守備陣に試合出場機会の少ない選手を起用したり、慣れないホジションをあえてプレーさせたのは、ひとえに週末の名古屋戦に向けて主力を休ませたいとの狙いがある。しかし、メンバーが変わっても、『この試合で失点をしても仕方がない』と言わないのが石﨑監督。開幕から唯一全公式戦出場を続けるGK山岸範宏を頑に外さないのも、そうした気持ちの表れだった。

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