5年連続で無得点の福岡遠征に 相手の変化と一発目で仕留められないもったいなさ【轡田哲朗レッズレビュー/J第9節 福岡戦】
(Report by 轡田哲朗)
大混戦リーグの状態は、浦和にとって朗報か恐怖か
浦和レッズは4月6日のリーグ第9節でアビスパ福岡とアウェーで対戦して0-1で敗れた。プレビューでも紹介したように、彼らがJ1に復帰したシーズンからの4年間で2分2敗かつ4試合連続無得点だったロケーションでのゲームは、悪い方向の記録が伸びた。今季に入ってからのアウェー未勝利も続くことになった。順位表を見ると、首位と勝ち点7差しかないと見ることもできるし、最下位と勝ち点3差しかないと見ることもできる。38試合リーグの約4分の1が終わった9試合で試合数の2倍を取っているチームもなければ、試合数マイナス2の勝ち点で最下位というのもなかなかだ。大混戦リーグになっているのは必ずしも良いシーズンの入りができていない浦和にとって上を目指す意味では朗報だけど、ちょっとしたことで簡単に降格圏入りする恐怖もある環境だと言える。
浦和は3月28日のセレッソ大阪戦から始まった3連戦のラストゲームで、少しメンバーを入れ替えた。金子拓郎の負傷が軽いもので試合に戻れた一方で、荻原拓也はベンチ外となり長沼洋一の起用。これは、同じく連戦のタイミングだった湘南ベルマーレ戦と同じだった。また、金子の復帰に伴いマテウス・サヴィオをベンチスタートにして、長沼幹樹がベンチに戻ってきた。
浦和に有利な構図ができていた試合の立ち上がり
立ち上がりは浦和がうまく運ぶ展開になった。マイボールの時に福岡はザヘディが浦和のボランチのラインを気にして、2シャドーがセンターバックに出てくるスタイルだった。この時にサポートするサイドバックに対してはウイングバックを出してくるので、左サイドなら松尾佑介と田代、右サイドならチアゴ・サンタナ、松本泰志、金子のあたりにボールが入りやすくなり、割とゴール前に圧力を掛けられる回数が多くなった。
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