浦レポ by 浦和フットボール通信

総じて中位が妥当だった 「より良くできた可能性」を引き寄せられなかったもの【轡田哲朗レッズレビュー/福岡戦、2022シーズン総括】

(Report by 轡田哲朗)

スタメンの外国籍選手はショルツだけ、ユンカーと江坂はメンバー外

浦和レッズは11月5日のリーグ最終節、アビスパ福岡戦を1-1で引き分けて今季の公式戦を終えた。すでにこのゲームは何か順位や目標を達成するためのものではなかったし、リカルド・ロドリゲス監督の退任が発表されていただけでなく、この試合に「良かった時の姿を取り戻す」というテーマで臨んでいたので、それができたかどうかの検証をする意味はあまりないと思っている。そういう意味で、多少のベースは福岡戦に置きつつも基本的にはシーズンをトータルした振り返りにしてみたい。

このゲームは新型コロナウイルスに陽性反応を示した選手1人いることが試合の直前に発表されていた。酒井宏樹が累積警告により出場停止だったので、宮本優太が右サイドに入った。5人いる外国籍選手でスタメンになったのはアレクサンダー・ショルツだけで、ダヴィド・モーベルグとアレックス・シャルクはベンチまで。これはこれで今季を象徴したし、キャスパー・ユンカーと江坂任がメンバー登録外で松尾佑介と小泉佳穂の最前線がファーストチョイスになって、守備ブロックを割り切れずに試合を終えたことも示唆するものはある。この試合単体に何か意味があるかと聞かれると「ノー」なのだけど、シーズンを全体的に振り返るのには良い題材のゲームにもなると思っている。

ゴールを奪うところの論理性は欠く、陣容は適切だったか

福岡が5-4-1のブロックを形成してくるのに対し、浦和はボールを持つことに苦労しなかった。苦労したのは最終ラインを突破することだが、配置としては左サイドバックの明本考浩をインサイドに入れてサイドの周囲を飽和させつつ、右サイドは松崎快が内側に入りながら宮本優太が外に回る回数が増えた。中央では松尾や小泉が出入りしながらボールを受けようとして、時に裏抜けの姿勢も見せる。だから最終ラインを多少なりとも前後には動かしている。しかし、いずれにしてもペナルティーエリアのラインから少し外側のエリア、左右の45度付近から攻略して、そこから最終的にゴール前への進出を狙うという根本的な狙いはリカさんになってからの2シーズンで共通点だった。

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