後半の猛攻も神戸と痛み分け イライラしたハーフタイムにレジェンドGKの2人から的確な意見が【試合取材後記 今日のミックスゾーンから】
試合後に選手たちが取材対応をするミックスゾーンでの選手たちの様子をたかねえがお伝えします。(Report by 河合貴子)
前半と後半で打って変わった展開に
少しずつ浦和のスタンダードが上がってきている中で、暦も変わり6月最初の試合は埼玉スタジアムで昨シーズンの王者神戸戦に挑んだ。上位戦線に浮上するためには、勝利が必須であったが健闘虚しく1‐1の引き分けで中断期間を迎えることになってしまった。
試合開始から攻勢を仕掛けてきたのは神戸であった。初瀬選手のロングフィードを大迫選手が収め、プレスを釣った佐々木選手からリターンを受けてミドルシュートをいきなり放ってきたのだ。開始わずか10秒の出来事であった。アレクサンダー・ショルツ選手がシュートブロックに入り右CKを獲得すると、初瀬選手のCKをファーサイドで折り返しヘッドでタイミングをずらしながら繋いだところを大迫選手のヘディングシュートが浦和ゴールへと襲い掛かってきた。西川周作選手のファインセーブで開始早々に失点はしなかったものの、浦和のメンタル的なダメージは大きく攻守においてアグレッシブさを失ってしまい、逆に神戸はセカンドボールもしっかりと回収し勢いづいてしまった。
15分、井出選手のクロスをファーで渡邊凌麿選手がクリアーしたこぼれ球を拾った酒井選手のクロスを、ニアで武藤選手が逸らして大迫選手がヘッドで落とし、佐々木選手からのパスに走りこんだ井出選手のシュートが決まり神戸に先制されてしまった。浦和のゴール前は、人数は足りていただけにもったいない失点シーンであった。
1点をリードした神戸は、ゲームプラン通りに守備ブロックを退き浦和が前がかりになったところのスペースを突き追加点を狙ってきた。浦和はボールを保持するもの、切り崩せないパターンに陥ってしまった。神戸の巧みなゲーム運びであったが、追加点を与えなかったことだけが好材料の前半だった。
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