土田尚史スポーツダイレクター退任に思うこと
(Report by 河合貴子)
一貫したチームコンセプトを作る
「このたび、土田尚史スポーツダイレクターが 2023 シーズンをもって退任することが決定いたしましたので、お知らせいたします」と一文が書かれ、土田氏のコメントと戸苅淳本部長、西野努テクニカルダイレクター、堀之内聖課長を中心としてチームをサポートしていく今後のフットボール本部の体制が書かれたお知らせが届いたのは、年の瀬迫る12月28日の夕方のことであった。
退任に至った経緯などは記されていない。ただ、土田氏のコメントに「長くプロの世界に身を置く者として、求められる役割に対する責任を果たすことができない、或いは掲げた目標を達成することができないのであれば、当然ながらその立場に身を置き続けるべきではないと考え、こうした決断をいたしました」と記載されていた。
従来の強化部から一貫したチームコンセプトを基にして「浦和レッズが、覇権をとる2020年代へ」とフットボール本部へと新設してスタートしたのは2020シーズンからであったが、2019年の秋ごろから2020シーズンを見据えてすでに動き始めていた。そして2020年を変革元年した3年計画を打ち出し、2023年以降は常に安定した優勝争いをするチームとなり2024年までには国内を席巻するクラブとなり、2030年までにはFIFAクラブワールドカップ優勝するクラブとして成長する長期ビジョンを打ち出した。
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