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【島崎英純】2025Jリーグ第2節/京都サンガvs浦和レッズ・試合レビュー『キープレーヤーを失った甚大なダメージ。幾つかの不安が露呈したドローゲーム』

©Yuichiro Okinaga

手痛いアクシデント

渡邊凌磨の早期負傷交代は相当な浦和レッズに甚大なダメージをもたらした。ビルドアップの中軸、連動守備の担い手、攻撃の一翼と全方位でチーム戦術に関わる渡邉は間違いなく支柱的存在で、マチェイ・スコルジャ監督は彼を中心にチーム編成して成熟度を高めてきたからだ。

ラファエル・エリアスのチャージを受けて僅か15分で渡邉がピッチを去ったことで浦和のゲームプランは再考を余儀なくされた。渡邉に代わって出場したサミュエル・グスタフソンは攻撃のタクトを握れる稀有な存在だが、ボール奪取、ビルドアップ、フィニッシュと段階を経て相手ゴールへ迫る手法を確立させつつあった今のチームで、グスタフソンは構築の初手である『ボール奪取』の役割に課題がある。そうなえると、この初手をボランチの相棒である安居海渡が一身に担わなければならないわけだが、今回の対戦相手である京都サンガのチームスタイルやシステムを加味すると、どうにもこのダブルボランチは噛み合わせが悪くなる。

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