灼熱の中で必勝を期す。この厳しいタスクを乗り切って、優勝戦線に踏み留まる。【島崎英純】2013Jリーグ第21節・大分戦プレビュー(2013/8/16)

猛暑の中でサッカーをする環境には同情を禁じえない。

日本国内は連日猛暑日が続いている。数日前、高知県四万十市では観測史上最高となる41度を記録したそうだ。今週の水曜日に比較的涼しいと言われる宮城県の宮城スタジアムで開催された日本代表対ウルグアイ代表の試合は2-4で日本が敗戦したが、両国の選手はナイターにも関わらず滝のような汗を流し、後半途中からは明らかにペースダウンしたように見えた。サッカーは90分間絶え間なく動き続ける競技で、選手たちは試合中に息をつく暇もないほど神経を集中し、身体を酷使する。Jリーグの主審は選手が給水のために一旦ピッチを出ると「早く戻れ」と急きたてるが、『そんな無体な」と言いたくなる。選手たちは別に時間稼ぎをしているわけではなく、単純に生命の危機を感じて命の水を吸入しているのだ。これは声を大にして言いたいが、東南アジア化した日本の夏でサッカーを開催するならば、1分でもいいから給水時間を設けて選手を休ませてほしい。選手のパフォーマンスについて厳しく言及することの多い当コラムだが、さすがに最近の試合環境には同情を禁じえない。もちろん降雪地域の問題など、簡単な話ではないが、夏を迎える度に、私は秋春制への移行を強く念じたくなる。

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