「柏フットボールジャーナル」鈴木潤

ネルシーニョ監督「今日の試合で取った1ポイントはこれから戦いを進めていく上で重要な勝点になる」/J1 第26節 清水 vs 柏【試合終了後コメント】

○ネルシーニョ監督

「前半は立ち上がりにセットプレーから失点を喰らい、前節同様早い時間帯での失点になりましたけど、そこからチームが一旦はバランスを崩すんですが、特に守備の部分で前線には強烈なアタッカーが揃っていますので、チアゴ、カルリーニョス、乾を起点とした速攻を仕掛けてくる。そこに対応する上でライン間にスペースを空けてしまった、相手も同様に背後のスペースを狙っていたと思うので、そこを突かれてやられる形がいくつか作られていたと思います。後半に入ってからは我々が終始ボールを握る展開になり、相当数のシュート機会も作れていたと思います。今日は最後の最後で点が入ったのは、選手たちが最後まで諦めずに一人ひとりが役割を全うし、諦めずに最後まで走った結果が、この得点、勝点1につながったのかなと。試合前に選手たち言ったんですが、勝点をこの先積んでいくことが大事であって、我々が今日の試合で取った1ポイントはこれから戦いを進めていく上で重要な勝点になるだろうと、我々としては残りの試合も同様に戦って上位戦線に食い込んでいけるようにやっていきたいと思います」

 

−後半から4バックに変えましたが、その狙いを教えてください。また、武藤選手が3試合連続ゴールで、怪我から復帰して11試合で6ゴールですが、武藤選手の評価もお願いします。

「システムのところは4バックに変えたと見られたかもしれないですが、我々の意図としては基本的には5バックのままで、サチ(戸嶋)の役割を若干変更しました。守備的にサチをWBで相手のSBを上下に対して、しっかし対応するようにと指示を出しました。ただ攻撃になった時によりサチが高い位置をとってSBのようなポジションをとるように、それで攻撃により人数をかけられる、攻守においてバランスよく相手のアクションを牽制することができるんじゃないかと、そういう意図を持ってサチの役割を変え、ラインの枚数は変えたわけではありません。なぜ後半、そのような形に変えたかというと、前半相手のチアゴ サンタナにうちの3バックがピン留めされるような時間帯が長く続いたので、カルリーニョス選手が囮になって、その周りの選手にボールが入る状況が何度も続いたので、より効率良く相手のアタッカーに守備的なポジションを取りつつ、そこでボールを奪ってから攻撃に出ていく、そういう意図を持ってのハーフタイムの変更です。

武藤については、おっしゃる通り11試合で6得点と結果も出してくれていますし、彼自身経験もあってクオリティーの高い選手ですので、ゲームの中でしっかり役割を果たしながら、チームのためにハードワークをしてくれていますので、彼のように経験もあってクオリティーのある選手は、もちろんこの先も続く厳しい戦いの中で重要な戦力として我々も頼りにしています」

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