「柏フットボールジャーナル」鈴木潤

ネルシーニョ監督「ボールを奪ってから素早いカウンターで相手を脅かすシーンを何度も作れていた」/J1 第21節 鳥栖 vs 柏【試合終了後コメント】

○ネルシーニョ監督

「今日のゲームは鳥栖を相手に厳しい戦いになるだろうと思っていましたが、予想した通りの展開でした。なんといっても、どの局面においてもハードワークができる選手が揃っていて、球際もバトルできる、前節はホームで勝てていないということもあって、是が非でも勝たなければいけない試合だったと思うんですが、こちらも3試合勝てていない状況の中で、ここ3試合は特に自分たちの失点につながるミスが続いていたので、今週選手たちには直近の3試合を振り返って、どこを改善していくかについて彼らと対話をしたうえで、そこに対応してきました。今日のゲームは、ゲームを通した見たときに鳥栖にボールを握られる時間、支配率では鳥栖の方が高かったかもしれませんが、前半から我々は守備からボールを奪っての縦に素早い攻撃を再三作れていましたし、なんといっても決定機を作るという意味では相手を上回っていたと思います。1点、先制してからもボールを奪ってからの素早いカウンターで相手を脅かすシーンを何度も作れていたと思うので、今日の結果というものがこれから残りのシーズンを戦っていくうえで後押しになる非常に重要な勝利になったと思います」

 

−先制点の場面は武藤選手が裏を抜け出して決まりましたが、あの形は狙い通りでしたか? また、武藤選手の評価もお願いします。

「得点シーンについては(川口)尚紀が入れたボールで、これまでもトレーニングでチームとして取り組んできている形ではあるんですけど、前線で2トップのどちらかが相手の背後のスペースに抜けて、出し手と受け手のボールを合わせるということについては、これまでのトレーニングのテーマとして取り組んできたもので、今日の得点はまさにその成果の表れだったと思いますし、非常に良いタイミングで背後に抜けるということを武藤がずっと焦れずにやってくれていました。

武藤については、彼は手術もあって3か月戦線離脱を強いられた中で、今季は今日の試合がスタメン2試合目だと思うんですが、それまで30分、25分、途中出場はありました。コンディション、ゲーム感覚含めて、非常に良くなってきていますので、やはり、武藤の選手としての経験は言うまでもないんですけど、前線で相手の嫌なところにボールを引き出すのがとても上手い選手なので、そこが今日のゲームでは随所に見られましたし、もっともっと良くなると思います。彼のゲームに入っていく準備をこれからも入念にさせて、怪我の再発を防ぐとともに、さらに良い形でゲームに入れるように準備していってほしいと思います」

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