鬼木達監督が自覚する”監督の仕事”/【プレビュー】J1第12節 鹿島対名古屋
岡山に一つ勝ったが、次も勝たなければ意味がない。今度はどこまで勝ちを続けられるか。そこが問われる戦いとなる。
そのことはチームの誰もが認識しているなかで、改めて自分の責任に目を向けているのが鬼木達監督自身だ。
「本当に勝ちが必要かなと思ってます。もしくは簡単に負けないとか。その状況、状況でしっかりと、自分自身もゲーム状況を読みながら戦わなきゃいけないかなというふうに思ってます。いろんな戦い方とか内容とか理想はありますけども、いまやれる最大値をどんだけ出せるかいうところが大事になると思います」
ピッチに立って試合をするのは選手たちだ。その選手たちの能力を最大限に発揮させるために監督ができることは無限にある。だが、時間は有限。練習のなかでなにをやらせて、なにをやらせないか。なにを意識させ、なにを意識させないか。その組み合わせの選択肢は細かなものまですべて含めると何千、何万に渡るかもしれない。
ただ、鬼木監督の言葉は、必ずしも試合前の準備だけを意味するものではない。試合中の自身の采配が勝敗を分ける大きな要素になることを強く、強く自覚しているように感じられる。その強さは、歴代の鹿島の監督のなかでも随一といっていい。
名古屋戦を前に、チームとして最大値を出すことを求めるのは当然として、自分自身にもチームの最大値を発揮させることを厳しく求めた。
「そこの勝負にはしっかりとこだわっていきたい。自分もこういう時に力を出さないと、自分たちの役目というか役割を、自分の成長のためにもやっぱりやらなきゃいけない。そこはこの間のゲームからも、自分の中ではもう始まってると思ってたんで、選手プラス自分が、しっかりそうやって勝利を持ってくるかっていうのは大事かなと思います」
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