「GELマガ」鹿島アントラーズ番記者・田中滋WEBマガジン

フリーランニングに潜む危険性/【練習レポート】

鹿島アントラーズが中断明けの札幌戦に向けて練習を再開させている。

これまではどうしても試合を戦いながら、試合内容をアップデートしなければならず、内容の改善という意味ではそこまで大きく進歩させることが難しかった。第一ゴールキーパーとしてリーグ戦でのフル出場を続ける早川友基に聞いても「どうしても調整が多くなるので、個人練習に費やせる時間は減りました」と話す。チームとしての戦術はもちろん、そこで必要とされる個人技術を鍛えるためにも、この期間は非常に重要となる。

J1リーグ戦の優勝はかなり難しい状況ではあるが、もし連勝が続くようであれば話は変わってくる。また、ルヴァンカップを狙うためにもこの期間をうまく使いたい。ただ、関東は来週も35度近い猛暑が続くと予想されており、今年の夏は危険な暑さとの戦いを覚悟しなければならないだろう。

その点で言うと、岩政アントラーズの生命線でもある相手DFラインの背後を狙うフリーランニングは、諸刃の剣となり得る危険性を秘めている。

 

 

(写真:© KASHIMA ANTLERS

 

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