善戦虚しく逆転負けも、槙野「良い刺激になった」【河合貴子 試合のポイント/明治安田生命Jリーグワールドチャレンジ2017ドルトムント戦】
(取材・文)河合貴子
苦境に立たされているリーグ戦に向けて繋がる見えた光
埼玉スタジアムが、黄色い歓声に包まれた。5万8千327人の観客が見守る中で開催された明治安田生命Jリーグワールドチャレンジ2017。浦和はドイツの強豪ドルトムントと対戦。果敢にチャレンジし善戦をしたが、最後は個人のスキルの差で2-3とドルトムントに逆転負けを喫した。
浦和が求められることはただ一つ。恐れずにチャレンジすることだけである。自分たちでやり方で、何が通用して、何が通用しないのか・・・。ピッチの中で肌で感じることが大切であった。
長距離移動と時差だけでなく、高温多湿の日本の夏がドルトムントの選手たちに襲い掛かった。だが、やはり100%のコンディションではないとは言え、さすがブンデスリーグの強豪を誇るドルトムントの選手たちは違っていた。ピーター・ボス新監督の下でドルトムントは4-3-3のシステムで挑んできた。
相手の出鼻を挫くように、宇賀神友弥選手の縦パスがラファエル・シルバ選手へ通り、ドリブルでペナルティーエリア内へと仕掛けたラファエル選手であったが、相手DFと交錯して倒れるもながされてしまった。最初は様子を伺っていたドルトムントであったが、徐々にゲームを支配し始めた。浦和は、両ワイドの宇賀神選手と関根貴大選手が下がり5DFを作り守備を固めてきたのだ。
ポイントになる点は、力関係で浦和が自陣に退かざるを得ない状況の中で、1トップの興梠慎三選手が相手の攻撃の起点となるシャヒン選手を上手く潰し、全体的に統率の獲れた守備が見られたことだ。
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