混沌J2の今後を展望するLIVE(J論)【4/10(木)21時】

仙蹴塵記

明治安田J2第8節・秋田戦・第一報 オナイウ情滋の今季初ゴールを守りきる。2試合連続1-0で、今季初の連勝

ベガルタ仙台は明治安田J2第8節・秋田戦で、前節・富山戦の影響により先発メンバー3選手を入れ替えた。出場停止の武田英寿に代わりボランチに松井蓮之が入り、富山戦で負傷退場した相良竜之介とエロンに代わってオナイウ情滋と宮崎鴻が先発した。ゲームキャプテンは郷家友太。

キックオフ時のキューアンドエースタジアムみやぎの風は弱め。仙台は2分、松井から右に展開し、オナイウのクロスに郷家が頭を合わせたが、このシュートは惜しくもゴール左へ外れた。7分、今後は左サイドバック(SB)石尾陸登のロングボールを宮崎鴻がおさめて荒木駿太に渡す。荒木は右サイドを走るオナイウに展開。するとオナイウは加速してゴール前に突き進み、勢いのままシュート。これがゴールに突き刺さった。オナイウの今季初ゴールで、仙台が先制。1-0とした。
仙台の先制後は秋田が攻撃の圧力を強めてきたが、仙台は落ち着いて対処。27分に自陣右サイドで与えたFKも、林彰洋が防いだ。31分にまた同じような場所からFKを蹴られ、今度はファーサイドで合わせられたが、枠をとらえず助かった。仙台は攻め返した36分に相手ゴール近くで人数をかけてボールを動かし、右サイドから荒木がグラウンダーのクロスを送ったが、GK山田元気にキャッチされた。
仙台はオナイウのゴールによって先制後、相手のロングボール攻勢に落ち着いて対応し1-0で前半を終えることができた。

ハーフタイムでの選手交代はなし。仙台は後半立ち上がりに秋田の攻撃を受けに回る。49分には鈴木翔大のヘディングシュートを至近距離で受けたが、林がブロックした。攻めに転じた61分、仙台は2人を交代。オナイウと荒木を、髙田椋汰と名願斗哉に代えた。髙田が右SBに入り、真瀬はMFに上がった。また、名願が左MFに入ったことで郷家はFWに移った。
67分、仙台は松井が痛んでピッチ外に出ている間に速攻を受け、ゴール正面でFKを与えてしまう。69分、このピンチで林が相手のFKを冷静にキャッチ。ゴールを許さなかった。76分には相手CKから連続攻撃を受け大ピンチ。しかしゴールライン際で仙台の選手達が跳ね返し続け、事なきを得た。
79分、押されていた仙台は宮崎と松井を梅木翼と工藤蒼生に交代。85分には真瀬からマテウス・モラエスに交代した。これで5バックを固め、仙台は守備を強化した。何とか相手のパワープレーをしのぎ、1-0でタイムアップを迎えることができた。

後半はシュートを1本も打てない厳しい展開に持ちこまれたが、仙台は全員守備で2試合連続無失点。今季初の連勝も記録した。森山佳郎監督は「あとちょっと寄せが甘かったら入っていたようなシーンもいくつかあったので、そういう意味では、林(彰洋)やセンターバックを中心にしっかり守ってくれたのは大きかった」と、チームの粘り強い守りを評価した。

reported by 板垣晴朗

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