「柏フットボールジャーナル」鈴木潤

ネルシーニョ監督「こちらが思うようにゲームを運べなかった」/J1 第8節 川崎 vs 柏【試合終了後コメント】

○ネルシーニョ監督

「両者にとって前半は非常に拮抗した内容の試合の入りだったと思います。試合が始まってからしばらくはスペースの奪い合いが続き、その中でも前線からのプレッシングが機能して決定機も作ったんですが、その決定機をうまく活かしきれず、前半の終盤に相手に得点を許してしまいました。後半、点を取りに行かなければいけない状況になったので、前線により攻撃的な選手、高さも含めて攻撃的な選手を投入しようという意図を持ってアンジェロッティを投入し、オプションとして空中線に持ち込むというプランを持って前線でターゲットになれるアンジェロッティを投入したんですが、ただ後半は後ろから自分たちでボールを動かしてビルドアップをするというところが、相手の守備が良かったというのもあるんですが、思うようにボールを動かせてもらえなかった。ロングボールを入れるんですけど、相手の守備も高さがあるので、そこで弾き返されてしまい、うちとしてはストレスフルな展開が続いた試合だったと思います」

 

−今日の試合でのインテンシティの評価は?

「インテンシティそのものは攻守において非常の高いインテンシティを保っていたのかなと思います。ただ、自分たちでボールを動かしながらテンポを作る、これまでできていたことが、特にビルドアップが思うようにいかず、なかなか相手陣地までボールを運ぶことができなかった。ただ、質問にあったインテンシティに関してはしっかりやってくれましたので、次節につながる成果があったのかなと思います」

 

−これまでできていたビルドアップが難しかったのは、相手の守備が良かったからですか?

「そうですね。相手の守備が非常に良かったと思います。ビルドアップの局面でCBから2列目の選手がボールを引き出して受けるということができず、ボールを運ぶことができませんでしたし相手陣地に侵入するということができなくて、相手の守備がうまくはまった分、こちらとしてはダイレクトプレーを強いられてしまう時間が長く続き、空中戦勝負になるとうちは今日のメンバーでは得意としているわけではないので、そういうところでこちらが思うようにゲームを運べなかったというのはあります」

 

−柏の決定機的なチャンスは序盤の小屋松選手の一度だけでした。この相手に対してもっとチャンスを作っていくためにはどのようなことが必要でしょうか?

「いつも選手たちに言っているのは、シーズンを戦っていくうえで負ける試合は必ずある。ただ、その負け方にももう少しこだわろうと。負けることはあっても良い負け方であれば必ず結果はついてくる。そういう意味では今日は相手にも決定機を作られましたが、我々も決定機を作れていました。その決定機を決めるか決められないか、その決定機を決めるかによって、その試合のストーリーがガラリと変わってしまうわけで。その中で選手たちは敗戦を喫しましたが最後まで戦う姿勢を貫いてくれましたし、前半にサヴィオが足を踏んで負傷してしまった状況で、試合を継続させるのは難しい状態で、100%で彼ができない以上、継続させるという判断はできませんでした。その中で後から入った若手たちが途中から入っても流れを変えることなく戦い抜けたのは収穫だったと考えています」

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