「柏フットボールジャーナル」鈴木潤

ネルシーニョ監督「戦術的な部分、技術的な部分を含めて、今季のベストゲームだった」/J1 第6節 柏 vs 磐田【試合終了後コメント】

○ネルシーニョ監督

「序盤から非常に良い入りができて、我々のテンポでゲームを運べていましたし、選手たちが入りから勝利をかけてハードワークをしてくれました。終始、戦術的な部分、技術的な部分を含めて、今季のベストゲームだったと思います。ピッチの中でこういう勝利を積み重ねていくことで選手たちの連携もより深まると思いますし、次の一戦を迎えるにあたって非常に良い弾みになると思います。今日の勝利というのは彼らが勝利に値するだけの働きをしてくれた試合だったと思います」

 

−先週のルヴァンカップの鳥栖戦では守備がハマらない時間帯が長かったですが、今週のトレーニングではどういう部分を意識し、修正して試合に臨んだのでしょうか?

「守備のという話になりましたけど、これは守備だけの問題ではなく、守備陣と攻撃陣の連携がうまくいっていなかったのが、先週のルヴァンカップの鳥栖戦でした。選手一人ひとりの献身性でも、今週は彼らに言及をしてそこを求めたわけですが、この間の引き分けた鳥栖戦はダメな試合の典型的な例だと、教訓としながら次に向かっていこうという話をして、エネルギッシュにセカンドボールを回収することであったり、自分たちでボールを動かしてテンポを作る、そこを選手たちが理解して、信じてやってくれた結果が今日の勝利につながったと思います」

 

−磐田の5−4のブロックをいかに崩すかという試合になりましたが、アタッキングサードでの攻撃をどのように評価していますか?

「今度は逆に攻撃だけではなく、ひとつ重要なディテールがあり、うちの守備陣、3CBが非常に高いクオリティでボールを動かしながら落ち着いて自信を持ってボールを回せてところが今日の鍵だったと思います。パスの精度もそうですし、単発にならずにボールを動かしてビルドアップができたと、それで2列目の選手、最前線の選手が流動性を持ってボールを引き出すことがゲームを通してできたので、試合前のミーティングでもボールホルダーの対して少なくとも二つオプションを作るようにと伝え、ただ実際には二つ、三つのオプションをボールホルダーに対して、相手よりも早く立ち位置を取れたことでそういうオプションを作れたと思うので、相手と駆け引きをしながらボールをうまく動かし、相手を走らせるボールの持ち方もできていたと思うので、選手たちがこちらの意図を理解してやってくれたと思います」

 

−先制点は三丸選手のクロスからでした。これまでああいう得点がなかった中で、今日の三丸選手の働きについては?

「リーグ戦でずっと出ている選手ですし、ここまでゲームの中で成長してきていると見ています。彼自身も結果が出ている分、自信を持ってプレーができていると思いますし、今日は左サイドでいくつも起点を作っていました。深いところを取りに行けるときは行くようにと指示を出していたので、そのように攻撃にも積極的に参加するプレーが見られたと思います。左サイドのスペースをうまく活用しながら攻撃に出ていくのは、我々の戦術上においても非常に需要な要素になります。相手との駆け引きの中でも WBの役割はSBとは違うので、攻撃になれば高い位置を取って、相手を脅かすような、より攻撃的なプレーが求められます。逆に守備のフェーズに入れば、守備の役割もこなさなければいけない。非常にタフなポジションですが、今日のみならず、今シーズンは非常に良い働きをしてくれていると思います」

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