「柏フットボールジャーナル」鈴木潤

上島拓巳「90分間を通して後手を踏んだシーンが多かった」/J1 第37節 札幌 vs 柏【試合終了後コメント】

○上島拓巳

−誰が誰を掴みにいくのかがはっきりしない、鳥栖戦や広島戦と同じような展開になってしまいましたが、今日の守備について。

「失点の部分に関しては、1点目は相手のショートカウンターで、シュートを決めた選手は自分が見ていた選手で、間合いとかポジショニングを含めて僕自身に責任があると思っているので、そこは個人戦術のところだと思います。2失点目はスローインからで、あそこでマークの受け渡しが非常に緩かったですし、そういうディテールを突き詰めていかないと、ああいった不用意な失点につながると思います。3失点目は札幌さんのストロングが出た部分で、完全に崩されたシーンで、試合を通して彼らのやりたいことをやられてしまった印象は拭えないですし、僕たちもそれに対して対応しようとしていたんですけど、90分間を通して後手を踏んだシーンが多かったと思います」

 

−ビルドアップでは、序盤に古賀選手が剥がしてチャンスを作るシーンもありましたが、前から掴みにきた札幌の守備にはめられてしまいました。

「スカウティングから札幌さんは前からマンツーマンではめてくるという中で、正直自分から見た景色は全部捕まっている印象でしたし、個人的にはもっと前につけていってもよかったのかなと思いましたし、そこはリスクが伴う場面なので一概には言えないんですけど、ビルドアップに関しては良い形の攻撃はできなかったと思います」

 

−監督は「オープンな展開になってしまった」と言ってしましたが、チームとしてはオープンな展開にはしたくなかった?

「常に僕たちはコンパクトなブロックを敷いて、そこから縦パスを引っ掛けてショートカウンターを狙っていますし、今日は良い守備から良い攻撃に移る回数は少なかったという印象で、高嶺選手、福森選手のように出し手となる選手になかなか規制をかけられずにいたので、そこは戦術的に誰がそこにプレッシャーにいくのかは整理する必要があると思います」

 

−本来はもっと前で奪いたかった?

「そうですね。あれだけ相手の出し手がフリーですとWBにプラスして、今日は田中駿太選手が受け手として前線に残っていたので、三丸のところで1対2を作られていたりとか、相手に優位性をもたれていた気がしました。後半になってそこは監督の指示で少しは改善されたかなと思いますけど、前半であれだけやられてしまうとそれを取り返すのは難しいので、早い段階での修正が必要だったと思います」

 

−上島選手の今節の出来と、来季に向けての意気込みは?

「広島戦から間が開き、僕自身も試合に出たい思いを持ちながらトレーニングをして、コンディション的にもかなりよかったと思いますし、モチベーション的にも身体の状態は良かったと思います。ただ、それが結果につながらなかったことは残念ですし、自分の感覚と結果がマッチしなかったことが残念ですけど、サッカーではよくあることなので、そこは切り替えていきたいと思います。来シーズンに関しては向けては、今シーズン、特に前半戦は手応えのあるパフォーマンスができずに苦しんでいたんですけど、次は実質ネルシーニョ監督のもとで3年目で、戦術的にも求めることも大きく理解しているので、もっともっと良いパフォーマンスをして、柏レイソルを上に引き上げていきたいと思います」

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