「柏フットボールジャーナル」鈴木潤

ネルシーニョ監督「序盤から相手のストロングをニュートラルにすることができ、ゲーム全体をうまくコントロールできていた」/J1 第33節 広島 vs 柏【試合終了後コメント】-無料記事-

○ネルシーニョ監督

「今日は悪天候に見舞われて、芝の状況も雪のせいでボールも走っていましたし、選手も滑っていたシーンが目立っていましたが、前半の入りから堅い良い守備ができたのではないかなと思います。ですがボールを奪ってからなかなかうまく連続的にパスをつなぐことができず、こちらとしてはテンポを作れなくて、効率よく出ていくシーンが前半はなかなか作れませんでした。相手が前半の序盤から相当前がかりにプレッシャーに来ていましたので、そこをうまく掻い潜って攻撃の形を作るということができなかったと。ハーフタイムに選手たちにはもう少しビルドアップの際に細かく繋いで攻撃の形を作るのもそうなんだけど、相手が前からプレッシングに来ているから背後に空いたスペースをシンプルに狙っていこうという指示を出し、後半に入ってこちらが狙っていた形でいくつかチャンスを作れていましたし、最終ラインの背後にミカ(オルンガ)、(呉屋)大翔が駆け引きをしながらポジションを取り続けたことで、いくつか効率よくカウンターに出ていく時間帯もあったと思います。最後のラストパスの精度がイマイチ良くなくて、決定機という決定機には至りませんでしたが、今日のゲームを振り返ったときに守備のところは前半の序盤から相手のストロングをニュートラルにすることができていたと思いますし、ゲーム全体をうまくコントロールできていたと思います」

 

−監督がおっしゃいましたとおり、雪の影響でパスが伸びたり、コントロールをミスする場面もありましたが、試合の途中で雪の影響を考えて戦い方を変えた部分や、工夫した部分はあったのでしょうか?

「特にピッチコンディションが悪いからと言って何かやることをゲームの流れの中で変更しようという考えはなかったです。あくまでトレーニングでやってきたことをゲームプランとして選手たちには遂行するようにと指示を出しました。確かにピッチコンディションが悪くて、スリッピーかつボールが走ると選手にとっては非常にやりにくい状況だったと思うんですが、先ほども言ったとおり前半から守備のところは良い形で入れていたと思うんですが、奪ってからなかなかうまく3本、4本とパスをつないで攻撃の形を作るということができず、相手も相当前がかりに来ていましたので、そこを掻い潜ってミカと大翔にボールをフィードしてカウンターに出ていくことがうまくできませんでした。ただ、全体として取り組んできたこと、特に守備の部分はしっかりやってくれたと思います」

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ