「柏フットボールジャーナル」鈴木潤

ネルシーニョ監督「スペースを見つけられず、我々にとっては我慢の時間帯が続いたゲームだった」/J1 第12節 大分 vs 柏【試合終了後コメント】-無料記事-

○ネルシーニョ監督

「おそらく相手もカウンター狙いでゲームプランを立ててこのゲームに臨んだと思いますが、我々としては特に前半、相手のコンパクトなブロックに我々の攻撃が阻まれて、というのは我々は幅を使ってじっくりとボールを動かしながら攻撃の入り口を見つけようというプランでこのゲームには臨みましたが、相手の人数の揃ったコンパクトなラインに、我々の攻撃を阻止されるシーンが非常に多かったと思います。その中でなかなか我々がボールを握れず、スペースを見つけられずにテンポ、ボリュームともに我々にとっては我慢の時間帯が続いたゲームだったと思います」

 

−ヒシャルジソン選手の交代はアクシデントだと思いますが、戸嶋選手、北爪選手、細谷選手を投入した狙いを教えていただけますか?

「当然ながらひとつは攻撃のところで我々は点を取りにいかなければいけないということで、もう少しテンポをもたらしたいということと、今日のゲームは相当な消耗戦だったので、後半に入って相当選手の体力の低下が見られました。リーグのルールに沿って4枚を交代したわけですが、その狙いどおり後半替わって入った選手はしっかりと途中からでしたが、テンポの改善と攻撃のきっかけを作ってくれたと思います。実際、相手のゴールまでチャンスを作れる機会も何回か作れていたので、交代で入った選手の働きによって我々が求めていた攻撃のリズムは改善されたと思います」

 

−10日ほど前に大分とはルヴァンカップで対戦していますが、その時の経験が生きた部分と、ちょっと違うと感じた部分がありましたら教えてください。

「まず、前回ルヴァンカップで対戦した際のメンバーと今日のメンバーを比較したときに、たった一人、右のWBである松本選手だけがスタメンで出ていました。メンバーだけを見ても全く違うメンバーで我々と対戦したので、今日は実質大分のトップチームであって、システムこそ変わらないんですけど、個人のクオリティー、ゲームの流れの中のポジショニングは、前回対戦したときと比べて相当レベルの高い戦いをしていたと思います。前半に関しては我々のミスを相手にうまく突かれてカウンター攻撃を仕掛けられるシーンが多く見受けられました。ただ、前回のルヴァンカップとは相手の戦い方、流動的なポジショニング、個人の技術などは教訓として生かせるというよりも、まったく違う対戦という位置付けで臨んだ一戦でした」

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ