個人頼みに傾倒した柏、戦術的にも運動量でも上回った水戸。敗戦は妥当な結果/J2 第36節 柏 vs 水戸【レビュー】
明治安田生命J2リーグ第36節
柏 2−3 水戸
三協フロンテア柏スタジアム14:03KO
得点者:15分 染谷悠太(柏)、32分 木村祐志(水戸)、37分 浜崎拓磨(水戸)、44分 クリスティアーノ(柏)、76分 清水慎太郎(水戸)
●スタメン
GK中村航輔、DF瀬川祐輔、山下達也、染谷悠太、高橋峻希、MF三原雅俊、大谷秀和、クリスティアーノ、マテウス サヴィオ、FWジュニオール サントス、江坂任
「今日のゲームを難しくしたのは、他の誰でもない我々自身。前半は特にボールを奪ってから縦に急ぎすぎるシーンが目立ち、早い時間帯でゲームを決めてしまおうという焦りからか、どうしてもスピード、個人技に頼ってしまうようなシーンが多く見られた」
ネルシーニョ監督は会見の場で、プランどおりの攻撃ができなかった点を根本的な敗因として挙げていた。
15分、CKから染谷悠太の得点が決まり、そこからゲームをコントロールするかに見えたが、思うようにゲーム全体の主導権を握るには至らない。
攻撃と守備は表裏一体。攻撃のテンポが悪く、ボールロストが多ければ、その分カウンターを浴びる危険性も高まる。
ましてや、水戸が柏のポゼッションを引っ掛けて、そこから一気に出ていく狙いがあったのは明白だった。
32分に奪われた同点ゴールは、高橋峻希へのプレーがノーファウルという判定になった“不運”も手伝い、足が止まったところを突かれた。また、5分後の失点は、FKで志知孝明の左足を警戒するあまり、今季初出場の浜崎拓磨のキックを想定していなかったゆえ、中村航輔は完全に逆を取られた。
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