「柏フットボールジャーナル」鈴木潤

【インタビュー】 同期アカデミーコーチ鼎談 〜ゴールデンエイジを語る〜 後編 -7977文字- (2017/01/05)

飯塚浩一郎U-15コーチ(左)、川崎諒スクールコーチ(中央)、御牧考介U-12コーチ(右)

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−それぞれアカデミー時代の最も印象深い出来事を教えてください。これはピッチ内に限ったことでなくても構いません。

御牧 僕は日本クラブユース決勝の退場です。それがパッと思い浮かびました(苦笑)。1枚目(のカード)を早い時間帯にもらっちゃったんで、もったいなかったです。

 

−確か、あの決勝戦は御牧コーチが退場してから失点し、そのまま0−1で敗れましたね。

御牧 そうです(苦笑)。

 

−あの時のクラブユース準決勝のG大阪戦は、この世代のベストマッチだと思います。印象に残る試合のひとつなのではないですか?

御牧 みんなでいろいろな絵を描けていた印象がありますね。その中でCKから工藤がゴールを決めて勝ちました。

川崎 あれは素晴らしいボレーだったね。

飯塚 それでゴールを決めた工藤が、U-15の選手たちが応援しているスタンドへ飛び込みに行く、みたいな。

川崎 僕はサッカーの話じゃないんですけど、U-15のときに、みんなでアンデルセン公園へ行って、そこで遊んだことが一番の思い出です。

飯塚 この話、聞いたことないですか?

 

−あります。その時の映像が今でも残っているとか。

飯塚 酒井とタケが遊んでいる映像があるんですけど、あれを見たら酒井の印象が変わりますよ(笑)。

御牧 毎年、僕たちの代で集まると、いつもその話題が出ます。

 

−それはサッカーとは関係なく、本当に遊ぶだけなのですか?

川崎 そうです。

飯塚 初めてボールを使わなかったもんね。

川崎 解き放たれたという感じでした(笑)。

飯塚 僕はこの一瞬の思い出というよりも、中学1年から高校3年までの6年間が一つの思い出という感じです。自分は試合に出る機会の少ない選手だったのに、こんなにサッカーが好きでいられたというのと、出られないことに関して自分が情けないと思ったことはありましたけど、「なんで出られないんだろう?」とか「サッカーを辞めよう」と思う気持ちは一度もなかったんです。それで彼らがプレーをしている姿を見れば「いいな」と思いますし、「頑張れ」と思うし、そういう時間がすごく印象的です。

御牧 優等生なコメントだな…。

飯塚 御牧は退場でしょ? だって俺はそんな経験ないから(笑)! 出たのは中1から中2にかけてのナイキカップぐらい。

 

−工藤選手がメンバーから外れたというナイキカップですね?

御牧 外れたのは工藤、イブ…。

飯塚 畑田、プロになった選手でナイキカップに行かなかったのはその3人です。

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