「GELマガ」鹿島アントラーズ番記者・田中滋WEBマガジン

勝機を探るために選手各々が見せた戦い/【レビュー】J1第15節 鹿島対神戸

ここ数年、これを勝ったら自信が得られてチームは大きく成長できる、という試合を勝ったことはあっただろうか。下位チームからは勝点を稼げるものの上位チームには歯が立たない。シーズン終了後、順位表を確認すると自分たちより上にいるチームには、ことごとく厳しい結果を突きつけられている。そんなシーズンが繰り返されてきた。

今季、優勝候補として挙げられるチームのなかに、広島と神戸は間違いなく入ってくるだろう。その2チームを相次いで撃破できるとは、神戸に5失点を喰らった1年前には想像もつかなかった。

少しずつ、着実に成長を遂げてきたチームは、ライバルたちと正面からぶつかり合い、互角の勝負を分ける勝ちへの筋道を自分たちの力で見つけ出した。勝利を手繰り寄せたのは、各々が試合を優位に進めるために目を凝らし、小さな勝ちを積み重ねたからだった。

 

 

 

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