カウンター止められず大量失点で敗戦。しかし福島スタイルは失われず【J3第10節高知戦レビュー】
2025明治安田J3リーグ第10節
福島ユナイテッドFC3-4(前半1-2/後半2-2)高知ユナイテッドSC
得点者
(福島)
23分樋口寛規(PK)
69分上畑佑平士
90+5分矢島輝一
(高知)
11分、47分、49分小林心
42分新谷聖基
福島ユナイテッドFCは4月20日、とうほう・みんなのスタジアムにて明治安田J3リーグ第10節高知ユナイテッドSC戦に臨んだ。
試合通じて高知のカウンター攻撃に苦しめられ続ける試合となった。11分高知FW小林心に中盤でボールを奪われると、スピードに乗ったドリブルでゴールまで持って行かれてゴールを決められてしまった。しかしながら、福島も持ち味の攻撃力を見せ、23分FW石井稜真がペナルティエリア内で倒されPKを獲得。FW樋口寛規がPKを決めて同点に追い付いた。
しかしその後も高知のカウンターを受け続け、42分左サイドに開いた高知MF工藤真人のクロスをファーサイドゴールポスト付近で小林が折り返し、最後はfW新谷聖基がゴールを決め、前半は1-2で折り返した。
後半、早い時間帯で同点に追いつきたかったが、逆の展開となる。47分DF鈴木俊也のクロスをMF高野裕維がヘッドでファーサイドへボールをつなぎ、最後は小林のゴールで再び勝ち越し。さらに49分ロングボールの処理を守備陣が誤り、無人のゴールに小林がボールを流し込みハットトリックを達成されてしまう。
2点を追う福島は69分MF城定幹大のパスを受けた樋口が苦しい体勢ながらパスを送り、MF上畑佑平士のゴールで1点返す。その後はチャンスもつくるが決めきれない。迎えたアディショナルタイム90+5分MF城定幹大のシュート、FW清水一雅のシュートはクリアされるが、こぼれ球をFW矢島輝一がゴールに押し込み1点差に詰め寄ったが反撃もここまで。3-4で敗れた。
高知の小林のスピードに乗ったカウンターを止められなかったのが全てだった。初めて対戦するということで対策や準備が甘かったことに加えて、連戦による疲労でプレー精度や判断のスピードが落ちていたこともマイナスに働いた。
それでも終盤1点差に詰め寄れたのは、福島が攻撃マインドを失っていない証拠でもある。敗戦は残念だが、連戦のチームマネジメントはとかく難しいものである。中2日で迎えるアスルクラロ沼津戦に向けては、コンディション調整が優先されるので、サッカーの構造の根幹に関わるような大きな修正はできない。気持ちを切り替え、リフレッシュして沼津戦に臨みたい。
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1.高知FW小林心への対策に甘さ
2.攻撃マインドは失われず押し返す
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