堅守北九州の壁を打ち破った #城定幹大 の個の力。守備陣も奮闘見せクリーンシートで勝利!【J3第9節北九州戦レビュー】
2025明治安田J3リーグ第9節
福島ユナイテッドFC1-0(前半0-0/後半1-0)ギラヴァンツ北九州
得点者
(福島)
70分城定幹大
福島ユナイテッドFCは4月12日、とうほう・みんなのスタジアムにて明治安田J3リーグ第9節ギラヴァンツ北九州戦に臨んだ。
前半は北九州にペースを握られる展開で、GK吉丸絢梓のファインセーブでしのぐ場面も目立った。30分くらいまではシュートチャンスもなかなかつくれなかったが、38分縦パスがつながってMF城定幹大選手のシュートがクロスバーに当たり、こぼれ球をFW石井稜真が押し込もうとするもこれもクロスバーに当たる場面をつくるなど前半終わり頃はいくつか決定機をつくり、前半は0-0で終えた。
後半に入ると、石井に代えてFW清水一雅を投入。攻撃の推進力が増し、47分MF上畑佑平士、50分清水とシュートを放つが、枠をそれた。その後は北九州にも決定機をつくられるが、DF山田将之、DF野末学らを中心とする守備陣の体を張った守りでゴールを割らせない。そして迎えた70分だった。福島は左サイドで細かいパス交換を行うと、DF安在達弥が中央へ入れたパスを、上畑が触ってボールは中央へ。これを拾ったのが城定。城定は左足のシュートコースを切られていると見るや、1フェイク入れて右足でシュート。これがゴールに突き刺さり、福島が先制した。
その後北九州にいくつか決定機をつくられたが、何とかしのいで1-0で試合終了。福島が上位の北九州に勝利し、勝点3を積み上げた。
かなり厳しい展開の試合だった。前半で複数失点してもおかしくない展開だったが、吉丸のビッグセーブが守備陣に力を与え、山田、野末ら守備陣も体を張ったプレーでゴールを割らせなかった。後半、福島寺田周平監督は選手交代から少しずつ流れを引き寄せてきたが、70分の城定のシュートは圧巻の一言だった。左足のコースを切っても、右足であれだけのシュートを打てることを示したのは、非常に大きいことだろう。
寺田監督就任後から選手の個人技術は少しずつ成長してきた。城定のゴールはこうした日々の練習での積み上げによるものだ。そして、守備陣の奮闘も見逃せない試合である。吉丸、山田、野末は本当に体を張って頑張ってくれた。
難しい展開で、自分たちのサッカーがやりづらい中、勝利をたぐり寄せたのは大きい。ある意味選手の個の力が物を言った試合と言うこともできるが、ネームバリューのある選手や外国籍選手を獲得したわけではなく、寺田周平監督はコツコツと選手の個の力を成長させようと、練習から奮闘を続けてきた。そうした成果が城定のゴールにつながったのかもしれない。
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1.北九州の守備陣打ち破った城定の個の力
2.最後のところでゴールを割らせなかった守備
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