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【無料公開】ガンバ大阪 DF 2 #福岡将太 「奥さんによく言われるが、『福島の時代があったから今がある』と思っているし、すごく思い入れのあるチーム」 【コラム・元福島戦士の今】

6月12日に行われた天皇杯2回戦ガンバ大阪戦。対戦相手であるG大阪のセンターバックDF福岡将太はかつて福島ユナイテッドFCに所属していた。彼にとっては古巣対決だった。

2014年実践学園高から湘南ベルマーレに加入した福岡は、2015年から2年間湘南の業務提携クラブである福島に期限付き移籍していた。当時はスピードと攻撃力のある左サイドバックとして活躍していた。2017年からは栃木SCに完全移籍し、栃木のJ2昇格に貢献した。2019年からは徳島ヴォルティスに完全移籍し、今度はチームのJ1昇格に貢献する。そして2022年G大阪に完全移籍。徳島でも指導を受けたダニエル・ポヤトス監督の下、センターバックのレギュラーとして、現在J1リーグ3位と好調のチームを支えている。

私は2016年から福島の取材を始めたので、1年だけの接点だったが、旧知の福島のスタッフと話をしていた後、呼び止めると「お久しぶりです!」と私のことを覚えていた様子で、8年ぶりに少し話を伺うことができた。

対戦した福島のサッカーの印象については「自分たちがやっていた頃のサッカーとはまた違うサッカーをしていて、すごく良いチームになったなと思いました」と好印象だったという。そしてやはり福島でプレーした時代を思い起こしたようで、「僕も奥さんによく言われるのですが、『福島の時代があったから今がある』と思っていますし、すごく思い入れのあるチームだなと思っています」と福島への思いを語った。

試合後は福島サポーターにも挨拶をした。「挨拶しに行ったのですが、僕のことを知ってくれている人も、知らない人もいると思うので、知ってもらっている人には挨拶しました。応援歌を聴いた時は懐かしいな、こんなだったな、と試合中も聞こえてきて、俺もこんな時期があったなと思いました」と試合中から懐かしさを感じていたという福岡は「本当にサポーターとの距離が近いチームだったので、そういうのも含めて今の(G大阪)サポーターへの距離の近さは福島で培ったものなので、それもチームに還元できているので本当に良かったです」と今でも福島時代と変わらず、G大阪サポーターと近い距離で交流を図っているという。

チームはJ1で3位と絶好調。その好調を牽引する存在だが「みんなに良い報告ができるように、あの頃のサポーターのみなさんに福岡がガンバ大阪で、J1でレギュラーになれたと届けられれば良いですし、そのためには目の前の試合を全力でやるしかないので、僕はずっと一戦必勝というところを続けながらやっていきたいと思います」と今後も全力を尽くすという福岡。福島を離れた後、良い出会いを生かし、努力を続けたからこそ、今、福岡はJ1の舞台で強豪クラブのレギュラーとして活躍できている。

自らの原点を改めて思い起こした福岡が、今後もJ1で活躍を見せ続けてくれることを心より期待したい。

(6月21日は明治安田J3リーグ第18節FC大阪戦に向けての監督、選手のコメントをお送りいたします)

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