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天皇杯での経験生かし前への意識持ち優位に。後半劣勢もチーム力の底上げが功を奏し、苦しい一戦を勝ち切る【J3第17節琉球戦レビュー】

(写真提供©Fukushima United FC)

2024明治安田J3リーグ第17節

FC琉球1-2(前半0-1/後半1-1)福島ユナイテッドFC
得点者
(琉球)
87分岡澤昂星
(福島)
28分大関友翔
62分城定幹大

福島ユナイテッドFCは6月16日、明治安田J3リーグ第17節FC琉球戦に臨んだ。

立ち上がりから福島は前への意識が高く、相手を前線からハメて決定機をつくり出した。そして28分MF上畑佑平士から右サイドのFW塩浜遼へとボールが渡り、塩浜がグラウンダーのクロスを入れる。すると中盤から飛び込んできたMF大関友翔が落ち着いてゴールに流し込み先制に成功した。その後天皇杯からの疲れや、強烈な蒸し暑さの影響もあり、ピンチもあったが、前半は無失点で乗り切った。

後半は琉球が攻撃の勢いを強め、苦しい展開となったが、福島は4-4-2に布陣変更し、攻守を修正。そして62分中盤でボールを奪ったMF城定幹大が塩浜へボールを預け、塩浜がドリブルでゴール前まで前進し、再び上がってきた城定にパス。城定は右サイドからカットインして左脚を振り抜いてゴールを決めて貴重な追加点を挙げた。その後は琉球に反撃を受け続ける形となり、87分ゴール前の混戦からマイナス方向へこぼれ球が流れ、中盤から飛び込んだMF岡澤昂星にゴールを許し、1点差に詰め寄られたが、何とか守り切り、2-1で勝利。リーグ戦は連勝となった。

前半はガンバ大阪戦後半のような前への意識がチーム全体にあり、主導権を握って先制できたのは非常に良かった。沖縄の非常に蒸し暑い気候や、琉球は中6日、福島は中3日と条件的にも不利だったことから後半は押し込まれたが、その時間帯にゴールを取れたのも良かった。エネルギーを出した時間帯にしっかりゴールを決め切れたことが勝利につながった。

序盤戦は出場機会が少なかった城定や、MF吉永大志が重要な役割を果たしているのも大きい。これまでの公式戦で多くの選手を起用したことで、選手層も徐々に厚みを増し、戦いにバリエーションをつけられている。これで5位に浮上し、プレーオフ圏内維持のみならず、J2自動昇格圏も射程圏に入れたことは非常に大きい。

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1.前への意識でリズムをつかむ
2.存在感増す城定と吉永

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