福島ユナマガ

服部前監督のベースの上に、泥臭く戦う姿勢を身につけ、全員でつかんだ1勝【第18節松本戦レビュー】

(写真提供©Fukushima United FC)

2023明治安田生命J3リーグ第18節

松本山雅FC1-2(前半1-1/後半0-1)福島ユナイテッドFC
得点者
(松本)
4分小松蓮
(福島)
37分塩浜遼
88分雪江悠人

福島ユナイテッドFCは7月16日、明治安田生命J3リーグ第18節松本山雅FC戦に臨んだ。

立ち上がりは鹿児島戦同様、相手の勢いをもろに受けてしまい、4分サイドチェンジから右サイドを崩されて松本FW小松蓮にあっさりとゴールを決められてしまう。

しかしここからが今節の福島は違った。前節に続きFW起用のDF雪江悠人と、MF森晃太が果敢に相手の背後を突いてあわやという場面をつくり出す。そして37分森のフリーキックをファーサイドで雪江がヘッドで折り返し、こぼれ球をFW塩浜遼が押し込んで同点に追いついた。

後半は相手の猛攻を全員で体を張って何とかしのぐ。そして迎えた88分、DF田中康介がロングスローをやると見せかけた普通のスローインからボールを受けたDF鈴直樹がクロスを入れる。DF大武峻がヘディングで落とし、こぼれ球を落ち着いてトラップした雪江がゴールに押し込み逆転。このままリードを守った福島が連敗を止め、アウェイで勝点3を獲得した。

立ち上がりの失点は残念だったが、その後は落ち着いて試合を運び、前半多くのチャンスをつくって、セットプレーをゴールに結びつけた。後半は猛攻を全員が体を張ってしのぎ、ラストで再びセットプレーから逆転。鮮やかな逆転劇だった。

暫定的に指揮を執る依田光正監督就任から4日後に迎えた試合。新しいことにトライするのではなく、これまでの継続をベースとし、背後の取り方や、球際やゴール前での守備をうまく整理したことが勝利につながった。今までの積み上げの上に、また積み上げていく。この1年半積み上げたものに敬意を表し、攻守をシンプルに整理したことでつかんだ勝利。依田監督は途中交代監督の仕事として十分な仕事をした。そして何より選手たちも今まで積み上げたことプラス勝利への執念を見せてくれた。全員でつかんだ勝利だ。

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1.攻守をシンプルに整理できた
2.服部前監督の積み上げを尊重したことが勝因

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