【トピックス】渡邉晋監督 シーズン総括会見(後編)
12月10日、クラブハウスで渡邉晋監督による今シーズン総括の会見が行われました。1時間20分近くに及んだ会見の模様を、前・後編でお伝えします。
本日は後編です。
〇渡邉晋 監督
【質疑応答(前編からのつづき)】
――長く監督経験をされてきて、モンテディオも指揮されてきましたが、今シーズン、監督をしていたなかで驚かされたこと、初めてのことは何かありますか?
やっぱり、プレーオフの岡山戦、こんなに緊張するのかっていうのは、ちょっと想定を超えてしまいました。リーグ戦で最後9連勝していて、その先のプレーオフ2つ勝って昇格を成し遂げようというところ。9連勝って、始まったタイミングも、もしかしたらこれはたまたまかもしれないんですけれども、横浜FCのゲーム(第29節、●1-2)に負けたあとに、「残りのリーグ戦9試合、それからプレーオフの2試合、これ11試合勝つぞ」ということを、明確に、ここ(クラブハウスのミーティングルーム)のミーティングで数字に出して伝えたんですね、選手に。で、その週の途中で、土居聖真が「自分たちの人生が変わるぞ。未来が変わるぞ」という言葉を発してくれて、そこから9連勝が始まりました。でもそれは、「9連勝をしようぜ。プレーオフも2つ勝って、11個勝ってJ1昇格しようぜ」って言い出したことではなくて、それをやっぱりやらないと俺たちの目標にたどり着けないし、そのためには目の前のゲーム。週末にはアウェイの大分戦があったんですけども、「アウェイの大分のこのゲームに勝つことが何よりも大事でしょ」ということで、自分たちが横浜FCの敗戦から立ちあがろうとした瞬間だったんですよね。
で、その先にプレーオフの2試合があるというふうに、ずーっと僕は選手に言い続けてきたし、僕自身もそうやって考えてきたから、別に特別なゲームではなかったんですよね。それもずっとお伝えしているから皆さんわかっていると思うんですけれども、じゃあ、プレーオフの岡山戦がわれわれにとって特別なゲームだとしたら、その前の千葉戦も特別だし、その前の大分戦も特別なんですよ、僕らからしたら。その積み重ねでしかなかった。そういうアプローチをしてきた。にもかかわらず、ロッカーから出てくる選手たちの表情が、まあ硬かったですね。それを感じたときに、もしかしたら僕のマネージメントがうまくいかなかったのかなという反省はありました。このプレーオフは、「すげー特別だぞ」って逆に煽ったほうが、あの特別感がある空気に選手が想定をして準備したかもしれない。わかんないですけどね、結果論なので。
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