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【トピックス】「誰よりも失敗を」岡﨑建哉CC、山形少年鑑別支所を訪問

5月31日、岡﨑建哉クラブコミュニケーター(CC)が訪れたのは、山形市にある山形少年鑑別支所(やまがた法務少年支援センター)。これまでも山形県内の各自治体や企業などに飛び込み、精力的にコミュニケーションを取ってきた岡﨑CCだが、同所を訪れるのは個人としてもクラブとしても初めてのこと。モンテディオ側からの働きかけがきっかけで実現したとのこと。

岡﨑CCとともに参加したのは、同所に在所しているひとりの少年。前半の講話では、岡﨑CCが少年とテーブルに隣り合わせで座りながら手元の端末を操作し、前方のスクリーンに画像や映像を映しながら話しかけるスタイルで進められた。

少年と隣り合わせで座り、スライドを見ながら話が進められた。

この日はちょうど岡﨑CCの誕生日。「前の晩は寝られなかった」と開始前は緊張した面持ち。さらに、同じ部屋では関係者やメディア関係者が周囲から見詰めているという状況もあり、双方が緊張したなかで自己紹介しながら始まった。「ケニーと呼んでください」と自己紹介した岡﨑CCは「僕はサッカーしてたんだけど、サッカーしてるときよりも緊張してます。そのなかでも、楽しみたいな、何か伝えたいなと思っています」

岡﨑CCの誕生日に行われた今回の訪問。お見送りボードでは、施設のマスコットキャラクター「コジラ」も誕生日を祝っていた。

自分が緊張していることも正直に伝え、あとは思いをまっすく伝えていくのがケニースタイル。ときどき、少年の反応も引き出しながら、その熱意と言葉の強さで講話は進められた。

自身の大好きな言葉として紹介したのは「生き方は選べる」。自分がこうなりたいという思いが大事だということ、その思いがあればたどり着けることも伝えた。1、2年のスパンでチームと契約するプロサッカー選手だからこそ、大事にしてきた思いだろう。

浮き沈みの激しかった自身のサッカー人生を紹介したときには、「苦しいときに支えてくれた人のことは大事にしてほしい」と周りへの感謝を説いた。

さて、空欄に入る言葉は?

「道は一つではない」には、どんな道を通ってもやり直せることを紹介し、多くの経験をしていろんな場所にたどり着いてほしい、との願いを込めた。

コケること、失敗することを何歳になってもやり続けてほしい、と「誰よりも失敗をする」ことも勧めた。「失敗しないと気づけないことがある」と、自身も失敗をポジティブにとらえようとしてきた。

自身が怪我をしてサッカーができなくなった際、一生懸命にリハビリをしていて、あらためて気づいたというのが、「試練には必ず宝がある」。

この講話の途中には「未来の自分を想像する」をテーマにお互いに絵を描いたり、後半はボールを使って軽運動や、急遽決まったモルック対決などで、ふたりの距離はさらに縮まったように見えた。

初の試みとなった今回の訪問を終えた岡﨑CCは、「自分の経験がちょっとしたきっかけになれればいいなと、何かきっかけになりたいという思いだけでやっていました。少年の表情から、僕のなかで「出会えてよかったな、つながりができたな」という思いです」と語り、「相手が求めてくれることであればどこにでも行きたいし、何か力になりたいと思います」と今後の活動にも意欲を見せていた。

(文・写真=佐藤円)

未来の自分を想像して、なりたい自分を絵で表現する。準備された紙と色鉛筆で絵を描いていたこの時間、少年からも少しずつ自身の身の上が語られ出し、双方向の会話が進んでいった。

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