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【トピックス】夢クラス@天童市立山口小学校「連想ゲーム!山形と言えば何?」

11月1日に「日新製薬PRESENTS モンテディオ山形夢クラス」が行われた。昨年まではコロナ禍の影響でZOOMでのやり取りが中心だったが、今年から対面での夢クラスが復活していて、なおかつチームスケジュールに合わせて年間を通して不定期に行われている。
チームは現在、J1参入プレーオフの最中ではあるが、試合も週1ペースであることもあり、この機会に開催されたようだ。

連想ゲームのボードを持つ長谷川洸選手と横山塁選手。選手2人とも最初は緊張した面持ちだったが、児童たちの夢などを聞いているうちにすぐリラックスして話しかけるようになっていた。

この日選手たちが訪問したのは天童市立山口小学校と天童市立南部小学校の2校。山口小学校には長谷川洸選手と横山塁選手が訪れ、5~6年生52名と交流し、自分たちの夢の話や連想ゲーム、PK対決、質問コーナーなどで盛り上がった。

まずは選手たちから挨拶とサッカー歴についての自己紹介から。

長谷川洸「小学校から兄の影響でサッカーを初めて、ただサッカーが楽しくてやってて、高校まで続けました。高校を卒業したときに大学でサッカーを辞めようと思ったんですけど、友達も大学でサッカーをやると言っていたので自分もやろうと思って続けました。
大学でも続けていて、もしかしたらプロになれるかもしれないという感覚があって、運良くサッカー選手になれました。
一つの夢はそこで叶ったんですけど、まだサッカー選手になってからもいろんな夢や目標ができてくるので、それを達成できるように毎日練習しています」

横山塁「自分はテレビで日本代表の試合を見て、格好いいなと思ってFC東京のスクールでサッカーを始めました。中学からはそのままFC東京のU-15深川というクラブに行って、高校もそのままFC東京のチームに入って、自分も高校ではプロに上がれなくて、大学でサッカーを続けました。
自分はサッカーだけという思いをもってやり続けていたら、モンテディオ山形というクラブが自分を拾ってくれたのでありがたいと思っています」

児童たちの夢の発表。「自分の家を造りたい」と発表した写真右の児童は建てたい家の絵も書いていた。発表後には横山塁選手が「面白いな」というリアクションをしていた。

続いて、児童たちが前に出てきて将来の夢を絵に書いて発表。「プロ野球選手になりたい」や「プロ野球選手になって三冠王を獲ること」「プロのゴールキーパーになりたい」から「自分の家を造りたい」といったユニークな夢まで様々だ。

連想ゲーム「山形といえば何?」の回答集。児童たちはタブレットに絵や文字を書いて選手たちに見せている。「顔」の他にも「モンテディオ山形」「肉」「山形牛」「さくらんぼ」「いもに」「玉こんにゃく」「ラ・フランス」「くだもの」「山」「将棋」と回答は様々だ。

その後は、選手たちと交流を深めるレクリエーションを行った。連想ゲームのお題は2つ。1つ目は「(2人の出身である)東京と言えば何?」。長谷川洸選手は「2つのうちどっちかだよね」と言うと、横山塁選手も頷いていて、長谷川洸選手が「東京タワー」、横山塁選手が「スカイツリー」とうまく答えをバラけさせていた。

2つ目のお題は「山形と言えば何?」。横山塁選手は「雪。東京は雪が降っても1,2回で、積もっても少しだけ。去年山形に来たときも雪が降っていて寒くて耐えられなかった」、長谷川洸選手は「温泉。練習が終わったあとやオフの日によく行く。温泉が楽しみで山形に移籍してきた」とそれぞれ答えたあと、児童たちの面白い回答をピックアップしていった。

その中で選手たちが一番驚いていたのは「顔」という答え。長谷川洸選手の「顔ってなんですか?」という問いかけをよそに、他の児童たちは「あ~」とすぐ納得。女子児童は「地図を上から見た時に山形県が横顔の形をしているから」と説明。選手たちは山形に半年以上住んでいても初耳だったらしく「へ~知らなかった」と驚いていた。

横山塁選手とのじゃんけんに勝った児童たちが長谷川洸選手のPK戦で対決。緊張なのか、キーパー長谷川洸選手の両手を大きく動かすオーバーリアクションに気圧されたのか、なかなか枠に飛ばなかったが、1人だけ右下隅に蹴り込んだ児童が見事なゴールを決めていた。

夢クラスの後半は、長谷川洸選手とPK対決で盛り上がり、児童たちからの質問に選手たちが親身になって答えていく。
「サッカーをしている時に、チームプレーで気をつけていることはありますか?」という質問には、横山塁選手が「自分がこうだと思っていても、他の人たちが違うよと言ってたら、その人の意見も聞いて取り込むこと。チームスポーツなので、他の人の意見も聞いて自分が成長するということに気をつけています」、長谷川洸選手が「ゴールキーパーというポジションは人に対して厳しく言わなければいけない場面もありますけど、この人にはこういう言い方をしようとか、その人の性格を見て言うようにしています」と人との接し方の大切さを説いた。

質問した児童は「人のことを考えずに怒ったりしてしまうけど、相手のことを考えながら話をして、相手に嫌な気持ちにしないようにしようと思いました」と答えていた。

児童とのふれあいはあっという間に終了。最後に記念撮影をしたあと、両側に並んだ児童に見送られて、学校をあとにしていた。

児童たちから選手への質問。サッカー中心の質問が多い中、女子児童が「夢を追いかけて周りの人に話したときに反対されたことはありましたか?」と質問。
横山塁選手は「お父さんとお母さんは自分の夢をまっすぐに応援してくれていたし、友達も応援してくれていたと思う。でもプロの世界になると、一筋縄ではいかないから無理だという人も中にはいると思う。でもそんなのは気にしないで、自分がなりたいと思った方に突き進んで行けばいいと思う」と、長谷川洸選手は「僕も家族はずっと応援してくれていたので、実際に夢を叶えて、今は感謝の気持ちを伝えながらサッカー選手を続けています」とそれぞれ親身になって答えていた。

最後に2人のサイン入りフラッグなどを学校に贈呈。児童たちに見送られて1時間ほどの楽しいひとときを終えた。

文・写真 嶋守生

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