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【山形vs徳島】レポート:不屈の信念実る。いざ、プレーオフへ!

■明治安田生命J2リーグ 第42節
10月23日(日)山形 3-0 徳島(14:04KICK OFF/NDスタ/9,096人)
得点者:15’ディサロ燦シルヴァーノ(山形)58’ディサロ燦シルヴァーノ(山形)90+4’チアゴアウベス(山形)
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試合は後半アディショナルタイムに入り、2-0とリード。J1参入プレーオフに進出する2つの条件のうちのひとつ「今節の徳島戦に勝つ」の条件はすでに満たしていた。一人少ない相手・徳島に対し、危ない場面もほとんど作られていなかったが、なんなら1失点しても勝利は手にすることができた。

それでも、徳島のコーナーキックをGK後藤雅明がキャッチしたあと、モンテディオは果敢にカウンターに打って出た。左サイドから持ち上がった小西雄大のクロスはクリアされたが、小西とともに左サイドを駆け上がっていた半田陸が頭で押し返すと、デラトーレが右足アウトサイドでフリック。左へ90度の角度でスペースへ抜けようとしていたチアゴ アウベスが長谷川雄志に倒された。そのポイントはペナルティーエリアの中。獲得したこのPKをチアゴ自身が決め、大分に勝利した前節のスコア3-0と並んだ。チアゴはチーム唯一の二桁スコアラーとなった。

プレーオフ進出のもうひとつの条件「仙台が引き分け以下」に終わったのは、このPKの直前だった。場合によっては、徳島に勝ったあと、仙台の結果を待つためのタイムラグが生じることもあるが、この試合では試合終了のホイッスルが、そのままモンテディオのプレーオフ進出を告げるものとなった。ポストシーズンが残されている。ゴールはまだ先だ。それでも、一丸となり最低限越えなければならないボーダーをついに突破したよろこびが、スタジアムいっぱいに満ちていた。

勝点1差の6位・徳島との対戦。前節まで19戦無敗を続けてきた相手から勝利を奪うのが課せられたミッションだ。しかも徳島は総失点32とリーグ最少。拮抗したロースコアの展開も予想されるなか、試合は思わぬ方向へ進んでいった。

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