【円コラム】ご迷惑をおかけしながらも育てていただいた僕が危惧していること
テニスの大坂なおみ選手が全仏オープン1回戦勝利後の記者会見を予告通りキャンセルし、その後、大会を棄権した件。のちに大坂選手が「うつ」だったことを明かしたことと併せ、話題になっている。
アスリートとメディアの関係、大会出場者の義務など、さまざまな角度から議論できる余地がありそうだが、僕自身は実際の記者会見を追ってきたわけではなく、詳しい事情もわからない。この件に関して、ここで具体的に言及するものは持ち合わせていないが、プロサッカー選手に取材させていただける立場としては、質問される側のプレッシャーをあまり考慮してこなかったのではないかと気づかされた。
記者会見や囲み取材は、それこそさまざまなメディアがそれぞれの目的意識や手法を持ち寄る場でもある。記者会見の場では、勝利の心境や個々のプレーについての手応えを聞きたい人、あるプレーの技術や判断について聞きたい人、「○連勝」だったり「シーズン前半終了」など区切りを迎えての感想を聞きたい人、など。記者会見は特に時間を制限されることが多いため、聞きたいことを十分に聞けるケースだけではない。
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