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【ランダムフォーカス(落穂拾い編)】いたずら大王〜櫛引政敏選手

新型コロナウィルスの影響による試合開催延期に伴い、練習等の取材の機会も大幅縮小中。それならば、と過去の取材記録の中から、記事にならなかったネタやエピソードを拾い集めてお届け。

ファンマガジンRush恒例の年末座談会の話。今年1月号に掲載された記事では、山田拓巳選手、栗山直樹選手、坂元達裕選手の3人が2019年を振り返りました。場も温まった座談会終盤、インタビュアーの越智隼人さんが「今年のクラブハウスの珍事件は?」と尋ねると。語られたのは櫛引政敏選手のエピソード。「隊長(坂元選手)がシャワーを浴びていると、クシが隊長の服を着て……」(詳細は本誌参照)という、ユニークすぎる“いたずら”ぶりが暴露されたのでした。

でも実は、いたずらのバリエーションは他にもありました。

「遠征の時に、いたずらする人がいるんですよ、荷物に」。そう言って被害を告白したのは栗山選手でした。アウェイに向かう個々の荷物の中に、ダンベルを忍ばせる輩がいる、と。

「だいたい、ヤマくん(山田選手)と拓さん(本田選手)と櫛引、あの辺で仕込みが始まるんですけど」

ただ、これはもうみんな予想していて、出発前に必ず自分の荷物を確認するのだそうです(で、入っていたら誰か他の人の荷物に入れる)。だから大抵は未遂に終わるのですが……。

「沖縄遠征の時、なんだか荷物が重い。空港で荷物を預けたら15kgぐらいあって、そんなに重いはずないのにな、おかしいなと。でも中を探しても何もなくて気づかずにいたら、櫛引が『ダンベル、気づきました?』って」

えっ?!と驚く栗山選手に、「ちっちゃいポケットに入れました」と自白する櫛引選手。

「大きなバックのサイドポケットに、5kgのダンベルとマッサージ器具が入っていました」

越智さんが笑いをこらえつつ「それを沖縄まで……?」と尋ねると、栗山選手も「持って行って持って帰りましたよ!自分で!」と、思い出して笑っていました。

また、ダンベルの代わりに「伊勢海老」を仕込むバージョンもあるとか。なぜかクラブハウスに置いてある伊勢海老の模型(?)。それを荷物に仕込まれて、気づかずに持って行った選手はというと……。

「空港で手荷物をX線に通すじゃないですか。そこで『あ、伊勢海老!』って(笑)。何回かありました」(山田選手)

これには座談会メンバーも取材陣も大爆笑でした。

今回の思いがけないリーグ中断は1カ月に及ぶことが決定。選手たちも心穏やかではないはずですが、そんな中、今年も櫛引選手は新たな笑いを投入しているのでしょうか。ちょっと気になります。

(ちなみに写真は昨年秋のもの。3人の視線の先では野田選手が「俺のスパイクどこ!?」と探していました。犯人は誰だったかな?)

文・写真:頼野亜唯子

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