【ランダムフォーカス】ゲームを締める〜井出遥也選手
前節栃木戦は、立ち上がり2分に栗山選手のゴールで先制、30分には中村選手のゴールで追加点を挙げるという理想的な展開で勝利を収めました。
早い時間の「2−0」は1点返されると流れを渡してしまいかねない「危険なスコア」と言われたりもしますが、この試合はしっかりと無失点で勝ち切り。その要因の一つに、交代選手の働きがあるのではないかと思います。
試合終盤に目を引いたのは、80分に南選手に替わって出場した井出選手。「2−0で勝っていたので、自分で行くところと、チームのために自分のところで時間を作ることは意識して入った」と言うように、前線で精力的に動いてボールに関わり、攻撃に転じたい栃木の守備陣を押し込めました。
86分には坂元選手が縦に仕掛けて入れたクロスを収めて落とし、山田選手がシュート。これは残念ながら枠を外れてしまいましたが、自分で打てたのでは?と聞いてみると、クロスボールがライトと被ってしまったことを教えてくれました。
「何も見えない状況でトラップしたからファーストタッチが後ろに流れちゃったんですけど、あれを前にトラップできていたら自分もシュートできていました。そういう細かいところを詰めていきたいです」
そして井出選手が最も悔しがっていたのが、アディショナルタイムに左から仕掛けてペナルティエリアに侵入して行ったシーンでした。マークを剥がして入れたクロスは中にいた山岸選手に合わずファーサイドに抜けてしまいましたが、本人としてはシュートまで持っていきたかったのだとか。
「途中から入って少し乳酸が溜まってしまって、足がなかなかついて行かなかった。あそこでシュートまで行けるように練習から取り組んでいきたいと思います」
途中出場の難しさもある中、勝ちゲームをしっかりと締める役割を果たした井出選手。目に見える結果が出るのも、きっと近いはず!
文・写真:頼野亜唯子
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