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【ランダムフォーカス】熱い男~櫛引政敏選手

6月28日放送の「CHEER!!」(YBCラジオ毎週金曜日11:30〜/MC:山内智香子)に出演した櫛引選手。独特の飄々とした口調で長崎戦やここまでのチームの戦いを振り返りました。

今季、山形らしい粘りの守備ができていることについては「後ろのメンバーが去年からある程度継続されているので、コミュニケーションの部分は強み。みんながそれぞれの個性をわかっているので、お互いチャレンジとカバーをし合って粘り強くできている」と、守備陣の連携の手応えを語っていました。

また、スーパーセーブでチームを救い続けている自身の充実ぶりについては「いい結果も出せているし、今まで積み重ねてきたものがようやく自分なりに表現できている」と自信を見せつつ「もっとより良くできればいいし、しっかり継続していければ」と気持ちを引き締めていました。

さて、先日の水戸戦後には本田選手から「(櫛引選手は)昔よりも熱い男になった。昔はそこまで声も出していなかったし、盛り上げる感じじゃなかった」というコメントがありました。清水時代から知る先輩の評価ですが、本人は「(本来は)どちらかといえば人任せ。でも今は強く怒鳴りつけるような人があまりいないので、いないならやるしかない」と話していました。

これを聞いて思い出すのは、アディショナルタイムに追いつかれた甲府戦の試合終了後、櫛引選手がバイアーノ選手に守備への戻りを求めた言葉。ドゥグラス通訳に「バイアーノに戻れって言えよ!」と言う怒鳴り声がダ・ゾーン中継で拾われており、サポーターの間でも話題になっていました。

ラジオ収録の後に少し聞いてみると、あの怒声は決して感情に任せてのものではなかったようです。
「ロッカーに帰ってから言っても良かったんですが、ロッカーに行くまでに熱が冷めてしまうし、外国人は人前で言われた方が効くから、わざと言ったんですよ」

そして、照れ隠しもあるのか「今までそういうタイプではなかったし、できれば怒鳴ったりすることはしたくない。自分は楽をしたいので」と笑っていました。もちろんバイアーノ選手とは後腐れなどありません。こうした選手同士の主張のぶつけ合いは強いチームにはよくあること。むしろ山形にはもっとあってもいいのかもしれません。

番組の最後に流すリクエスト曲には、「みんなたぶん今時の曲を選ぶので、予想外の曲を選ぶのが一番重要」という独自の持論のもとに『アンパンマンのマーチ』を選曲。さらに推しキャラは「天丼マン」と、ある意味、櫛引選手のGKらしい独特な人となりがにじみ出ていました。

ディオマガMOM投票でもここ5試合のうち4試合で1位。残る1試合も僅差で2位と、乗りに乗っています。後半戦も堅守山形の守護神として、♪行け!モンテのゴール守るため!

文・写真:頼野亜唯子

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