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【ランダムフォーカス】桂馬!~野田裕喜選手

上位対決4連戦の初戦となった甲府戦は、阪野選手のゴールで2度先行するも、終了間際に追いつかれての悔しいドローとなりました。

この試合、欠場した栗山選手に代わってCBの真ん中を務めたのは、5月30日にG大阪から加入したばかりの野田裕喜選手でした。6月3日に行われた福島ユナイテッドFCとの練習試合で90分間プレーしましたが、木山監督は「カテゴリーも違うし、サッカーのやり方も(G大阪とは)違うだろうし、早く慣れて欲しい」と、試合での起用はもう少し後というニュアンスで話していましたが、抜擢と言っていい先発起用となりました。

また、監督は「存在感を出して自分の出番をつかんでいけるかどうかはプロとしての力だと思う」とも話していました。ということは、野田選手は短い時間の中で存在感をアピールし、チャンスをつかみ取ったということなのでしょう。

ところで、新加入選手には必ず聞くことにしている「自分を将棋の駒に例えると?」の質問を野田選手にもぶつけてみました。CBの選手は“金”と答えることが多いのですが、野田選手からは「後ろでどっしりしている“王将”と言いたいところですが、ちょっとおこがましいので“桂馬”で」という答えが返ってきました。そのココロは、「一つ奥にボールをつけていくイメージで」。ビルドアップを得意とする自身のプレースタイルを、軽快に跳ねる桂馬に例えてくれました。

2失点で引き分けた試合については納得していないと思いますが、まずは及第点のプレーで山形デビューを果たした野田選手。守備陣に若い厚みが加わりました。

文・写真:頼野亜唯子

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