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【ランダムフォーカス】スタートライン~岡﨑建哉選手

栃木戦から中3日の連戦となった京都戦には、岡﨑建哉選手が先発出場しました。開幕戦以来6試合ぶりの出場で、思うところがあったのでしょう、先制した時の喜び様や、試合終了の瞬間の滲み出るような安堵の表情が印象的でした。

「悔しい思いもしていた分、絶対に勝ちたい思いがあったので、素直に嬉しかったし、やっとスタートラインに立てたかなという感じでした」

キャンプ中から周囲の評価も高く、実際に開幕先発の座をつかんだ岡﨑選手ですが、移籍したばかりの新しいチームで呼吸を合わせるためには、思ったより多くの課題をクリアする必要があったようです。

「チームとしてのやり方をもっと(自分の中に)染み込ませないといけないし、何も考えずにできるぐらいやらないといけないかなと思う。ボールを大事にすること、つなぎ役になること、アグレッシブに前に行くことなど、どのチームでも必要なことですが、このチームに入って改めて考えることもあったので、そういう部分をもっと整理していきたいと思います」

試合に出られない間も、課題を整理して取り組んできた結果が今回の起用であり、何より欲しかった勝利という果実も手にしました。木山隆之監督も「建哉は、一時のちょっと慣れない感じからワンランク上がってきた。やってもらわないと困る選手だし、慣れてきたらやってくれると思っている」と、ポテンシャルへの信頼は揺らいでいません。

開幕戦ではなく、京都戦の一勝こそが「スタートライン」と強調した岡﨑選手。「もう一回挑戦していきたい」と静かな闘志を燃やします。ただ、山形の生活には慣れましたか?と聞くと、「まだ……」と少し困り顔(4/4現在)。どうやら寒さが苦手なようです。でも逆に言えば、これから暖かくなるにつれ、パフォーマンスもどんどん上がるのでは?

「と、自分では思っています。がんばります!」

文・写真:頼野亜唯子

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