【ランダムフォーカス】みんなのオウンゴール~熊本雄太選手+南秀仁選手
3日のアウェイ京都戦で、決勝点を“アシスト”した熊本雄太選手。最終ラインからオーバーラップして入れたグラウンダーの速いクロスが、京都DFのオウンゴールを誘発しました。
「今年はずっとニアクロスを狙っているので。味方が触れればもっと良かったですけど、事故が起きたので(笑)結果的には良かったです」と控えめに喜びを表現していました。
交代で入った南秀仁選手が「中盤が本当にガラガラだったので、ああいう相手は一番得意」という言葉通りに中盤のスペースで受け、熊本選手に出したところから生まれた得点です。南選手に聞くと「最初は(自分で)中へ行こうと思っていたんですけど、クマが頑張って走っていたので使ったら……まあ、運が良かったですね」と、こちらも苦笑気味に振り返っていました。
そしてもう一人、熊本選手が教えてくれた「影の功労者」が三鬼海選手です。
「あのタイミングで、海くんがちょっと内側にフリーランして相手を引きつけてくれたので、あそこの(縦の)スペースに僕が走ればフリーになれると思ったので、走りました」
言われて映像を見直してみると、確かに南選手が前を向いて運び始めた時に、三鬼選手が相手を2人引き連れてカットインしており、熊本選手のいるサイドの守備が手薄になっていました。だからこそ熊本選手がフリーになり、事故の起こりやすい位置にダイレクトクロスを入れることができたのですね。ゴールに飛び込んで行った大槻周平選手、阪野豊史選手も含め、みんなで取った「オウンゴール」と言えるのではないでしょうか。
ところで、第7節にして今季初出場となった南選手ですが、ここまで特に大きな焦りを感じることはなかったそうです。
「キャンプから自分自身のコンディションは良かったし、出番が来た時にチームの流れを変えるプレーができれば(出場機会は)増えていくかな、と」
25分ほどのプレータイムでしたが、久しぶりの公式戦であることを感じさせないパフォーマンスを見せてくれた南選手。「鬼のフィジカルコーチのおかげで(笑)、去年より体が動いています」と言っていたので、古巣・東京V戦でもピッチに立って、キレキレのプレーでチームを勝利に導いで欲しいですね。
文・写真:頼野亜唯子
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