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【嶋コラム】熱い選手たち

試合が終わってから1時間。着替え用のロッカールームとして用意されたテントの中で選手とスタッフのミーティングがまだ続いていました。この試合限りで引退する3年生が一人ずつ前に出て挨拶をしていたからです。

12月16日に行われた高円宮杯全日本ユース(U-15)1回戦 モンテディオ山形ジュニアユース村山対セレソン都城FC。今年のジュニアユース村山は、5月のJFAプレミアカップと8月のクラブユースで全国大会を経験していましたが、どちらもグループリーグで敗退しているだけに、最後のこの大会ではその苦い経験を糧に「全国ベスト4」という目標を掲げて乗り込んでいました。

しかし結果は、延長戦の末1-2で敗れて1回戦敗退。立ち上がりから相手のハイプレッシャーを受けてボールを繋げなかったものの、その悪い時間帯を守りきると、前半終了間際にチャンスも迎えてさあこれから、という後半10分に失点。その後、リスクを負いながら攻める村山が、タイムアップ直前の78分にキャプテン矢萩啓暉選手のゴールで追いつきました。
10分ハーフの延長戦は、前後半ともにジュニアユース村山のほうが優勢でしたが、終盤は一進一退の攻防に。どちらが勝ってもおかしくない試合でしたが、PK戦も視野に入った延長後半10分に相手のカウンターを受けて失点。死力を出し切った末にあと一歩届かず、力尽きました。

試合終了直後の選手たちはショックからなかなか立ち上がれず、観客席に挨拶に向かう中でも顔はぐしゃぐしゃのままでした。次の試合のためにベンチを空けてから、ミーティングが終わったあと、そしてクラブオフィシャルコメント用に話をしている時も。

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