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【山形vs町田】プレビュー:仕切り直しの町田戦。再び上昇気流を起こせるか。

■2017明治安田生命J2リーグ第21節
7月1日(土)山形vs町田(18:00KICK OFF/NDスタ)
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9戦負けなしが続いていた5月6月。そのきっかけは、4月29日のアウェイ愛媛戦で、「愛媛の完勝。自分たちのプレーをほとんど出せなかった」(木山監督)という0-2の完敗。その頃にはすでに怪我人増による選手層の薄さに悩まされていたが、選手たちはここから奮起し、球際の弱さやハードワークの少なさ、セットプレーの弱さなどの浮かび上がった課題にしっかりと向き合い、一つひとつ解決しながら試合の濃度をより濃くしながら戦ってきた。

負けなしの内訳は引き分けが4試合と1点差での勝利が5試合。楽な内容の試合はひとつもなく、ひとつ間違えば同点や敗戦の可能性はどの試合にも含まれていた。後半アディショナルタイムで勝ちきるといった「わずかに上回った」試合も3試合と多かった。

そういった張り詰めていた糸が切れたかのような大敗が前節の徳島戦だ。試合の趨勢を決めたポイントは大きく分けると3点。1失点目のPKと、1失点目から2失点目までの間の流れが悪く、準備できていたシステム変更を失点前にできなかったこと。そして2失点目直後に試合を落ち着かせられずにキックオフをして、バタバタしたまま3失点目を喫したことだろう。

1失点目のPKを与えた菅沼は「1失点目のあのPKさえなければあの展開になかったはず」と神妙に話し、同時に「3失点目4失点目も自分のスライディングで防げた。僕自身の問題が大きすぎた」と悔やむ。「くり(栗山)もいるし、ケンさん(加賀)もいる。天皇杯も良かったし、復帰してきているセンターバックが多いから、自分もラストチャンスのつもりで臨む」と、この試合は強い危機感を持って臨むようだ。

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