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【Welcome to MONTEDIO】15年に愛媛をプレーオフに導いた木山隆之氏がモンテディオ山形新監督に就任!!

2017年シーズンのモンテディオ山形新監督として、前愛媛FC監督の木山隆之(きやま たかし)氏の就任が発表された。木山氏は兵庫県伊丹市出身で、現役時代はガンバ大阪、コンサドーレ札幌、水戸ホーリーホックでプレーした。2002年に引退したあと、筑波大学サッカー部監督、ヴィッセル神戸ユース監督を経て、2008年に水戸ホーリーホック監督に就任。当時36歳で、Jリーグ史上最年少監督として注目されていた。その後、監督としてはジェフ千葉、愛媛FCで指揮をとり、2012年シーズンにジェフ千葉で5位からJ1昇格プレーオフ決勝に進出すると、2015年シーズンには愛媛FCでもクラブ最上位の5位の成績を残してJ1昇格プレーオフ進出しており、J2リーグで着実に実績を残してきた。

クラブは今シーズン終了前後から木山氏に対して就任交渉を進めていた。今回早い時期に就任が決定したことで、来季の戦力構想にも携わっていけるメリットもある。モンテディオ山形は来シーズンに向けていち早いスタートを切ることになった。

2年間監督を務めた愛媛FCでの木山氏は、全員がハードワークができるチームを作ってきた。10月8日に行われた愛媛FC戦(2-2)前には「どの選手も真面目でハードワークしてくるチーム」(栗山)と話しており、試合でも11人に浸透されたハードワークと連携に肝を冷やされた。愛媛では3-4-2-1のシステムがベースで、ハードワークする守備スタイルは今季の石﨑体制から継承しやすい点だろう。

一方で攻撃面ではチーム作りに違いが出る可能性が高い。石﨑監督は攻撃面では選手に自由と責任を持たせて明確なパターンを作ることはしなかったが、木山氏は攻撃の形やパターンを構築して崩していくスタイル。石川が「(愛媛は)得点は多くないが攻撃で戦術的な形を持っているので崩す力はある」と話しており、狙いを持った戦術的な崩し方は両監督に違いがある。木山監督のもとで得意とする得点パターンや攻撃面のストロングポイントを構築して武器にできれば、課題となっている得点力アップに繋がる可能性は十分にある。

木山氏はモンテディオ山形のオフィシャルホームページを通じて、「J1復帰を目指すモンテディオ山形の監督として指名をいただいたことに、大きな使命感とやりがいを感じています。J1復帰のみならず、J1に定着できるチーム力を身につけるべく、これまでクラブが歩んできた歴史と積み重ねてきた経験をしっかりと受け継ぎ、さらに進化していくために全力で指揮を執りたいと思います」とJ1復帰と定着に向けたコメントを残している。

木山氏との契約期間は2017年2月1日~2019年1月31日までの2年間。就任会見は12月中に行われる予定となっている。

文・嶋守生


木山隆之(きやま たかし)
選手歴 伊丹西高等学校→筑波大学→ガンバ大阪→コンサドーレ札幌→水戸ホーリーホック
ライセンス 公益財団法人日本サッカー協会公認S級コーチライセンス(2007年取得)
指導歴
2003年~2004年筑波大学蹴球部監督
2005年~2007年ヴィッセル神戸ユース監督
2008年~2010年水戸ホーリーホック監督
2011年清水エスパルスヘッドコーチ
2012年ジェフユナイテッド千葉監督
2013年~2014年ヴィッセル神戸コーチ
2015年~2016年愛媛FC監督

契約期間 2017年2月1日~2019年1月31日

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