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【Football bless you】當間建文 嗅覚と間、独特のワールド

契約満了、移籍、引退…この時期は選手との別れ時期でもある。在籍期間が長かった選手も短かった選手もいるが、モンテディオの一員として山形で過ごした選手はどの選手も大切な選手であり、同じ目標のためにともに戦った事実は大切な記憶となる。

悲しい別れかもしれないが、チームを去る選手を「この先の人生に幸あれ」と送り出すために始まったオフシーズン限定の新企画。(不定期更新)
當間建文

■當間建文 嗅覚と間、独特のワールド

「我々、昨年対戦して、栃木の中でセットプレーで危険な人物、要注意人物ということで當間選手を一番マークしてました」
2014年1月、新加入選手記者会見の席で中井川茂敏ゼネラルマネージャー(当時、現強化・運営部統括取締役)はこう紹介し、以前から注目していた選手であることを示唆した。それを十分に証明してみせたのが、名古屋相手に3度追いついた昨年のヤマザキナビスコカップ第3節。0-1からの1点目は40分、石川竜也のコーナーキックから。1-2からの2点目は56分、宮阪政樹のフリーキックから。ともにヘディングで決めている。J2時代の14年にはリーグ戦で3得点を挙げているが、そのうち2得点がヘディングだった。

身長は178cm。現在本職としているセンターバックとしても、セットプレーのアタッカーとしても高いほうではない。それでもヘディングで得点できるのは、ボールの軌道上の打点にピッタリのタイミングで入り込める抜群の感覚を持つためだ。さらにこの名古屋戦では、マークに付く相手を完全に振り切っている。相手を振り切るにはいったん相手との距離を作る必要があるが、その駆け引きや動きのセンスも秀逸だった。

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