Dio-maga(ディオマガ)

〈Dio-maga〉インタビュー 汰木康也 エゴを出せるアタッカーに 《前編》


モンテディオに関わるさまざまな人に世界観をお聞きする〈Dio-maga〉インタビュー。今回から2回にかけて話を聞いたのは、プロ2年目の攻撃的MF汰木康也選手。アタッカーとして築き上げてきた自分と新たに気付いた自分の武器。どちらの自分も上手く取り入れ、その先に描くアタッカー像を実現させる。
<前編>ではプロ2年目のシーズンと、公式戦初ゴールも決めたJ22でのプレーについて話を聞いた。
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■「怪我が無かった中でも試合に絡めないのは去年以上に悔しい」

Q:プロになって2年目のシーズンが終わろうとしています。まずは今年1年間を振り返って、どういうシーズンでしたか?
「1年目も2年目も良いことも悪いことも経験を積んだ、というとシーズンが終わったみたいですけど、プロ1年目と違いを見せられなかったですね。山形で試合にあまり絡めなかったし。

練習試合とJ22(Jリーグ・アンダー22選抜。22歳以下の選手で構成される選抜チーム。J3リーグに所属)の試合の中で、チームとは違う環境で試合経験を積まなければいけなかったので、充実していたり、満足したとは言い切れないです」

Q:去年は怪我をして苦しんだ所もありましたが、今年は大きな怪我が無かった中で、去年とは違った悔しさもあったと思います。
「去年は2回大きな怪我をしましたが、去年の方が最初の頃にゲームに絡めていたし、ベンチにも入れていましたよね。連戦も始まって怪我人も出た時期で『ここはチャンスだ』という時に怪我をしてしまいました。だから去年は試合に絡めている中でプレーできないという悔しさはありました。

今年はそういった怪我が無かった分、アピールする時間も長くてチャンスが多かったんですけど、その中でも試合に絡めないのは去年以上に悔しいですよね。時間はあるけど認めてもらえないというか」

Q:アピールしきれていない部分はどこだと思いますか?
「攻撃の部分は得意なところだし、このまま伸ばしていけばといいという感じで言われているんですけど、やっぱり守備の部分ですね。チームの戦術に合わせて試合で守備をするという経験が少ないので。いくら練習や練習試合でアプローチに行けたとしても、公式戦で試合に入ったら全然違うと思うんです。その経験はこれから絶対にクリアしないといけない所なので、そこを早く経験したかったのは正直あります」

Q:あくまでモンテディオとしての守備を実践して得た課題が大事。
「そういう所だと思います」

Q:監督が求める運動量や球際の強さについてはこの1年間で変化はありますか?
「そういった戦術とは少し離れた所については、今年はJ22の試合に呼ばれるようになって、その試合の中でだんだん出来るようになってきていて、試合での経験が自信に繋がっているので、調子が上がってきたと思います。だからあとはチームで試合に出て、そのJ3で出来たものをどれだけ出せるかですね。そこで試合経験できた分、前よりは球際に行けるようになったと自分では思います。チームでは練習が厳しいのでそれでもまだ行けない所はありますけど、『ここは負けちゃいけない』『ここで取られたら危ない』という緊張感のある公式戦の中で出来たのは大きいと思います」

Q:モンテディオでの出場機会を得られないままJ2降格が決まってしまいましたが、どう感じていますか?

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