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【甲府vs山形】プレビュー:飢えた猛獣の居る檻の中へ。モンテディオよ、勇敢に戦う闘士たれ。(2534文字)

■2015明治安田生命J1リーグ 1stステージ第12節
5月16日(土)甲府vs山形(14:00KICK OFF/中銀スタ)
ビジターサポーターの皆さまへ(甲府公式)
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「何をやってくるのか分からない」
これが石﨑信弘監督の甲府に対する印象だ。

5月10日のJ1第11節湘南戦を0-1で落とした甲府は、2勝9敗で勝点6、得点3、失点20、得失点差-17と低迷している。
この成績を受け、13日に今年から甲府の監督に就任していた樋口靖洋氏の辞任が発表された。後任はヴァンフォーレ甲府のGM佐久間悟氏が務め、このモンテディオ戦から指揮を執ることになる。

樋口靖洋氏の目指していたのは、ラインを前年よりも高くして守備からカウンターを仕掛けるというモンテディオと似たサッカー。ただしその実情はというと、ラインをあまり上げきれず、奪ったあとの攻撃の組み立てもままならないので、シュート数と得点数で伸び悩んでいたり、低いラインでの守備で粘り強さを出して守るものの耐え切れずに突破されていたりと、描いていたものとは違っていた。
前線にアドリアーノや阿部拓馬といった個人能力の高い選手こそ抱えているものの、奪ったあとのパスに精度を欠いて、質の高いカウンターを出せていない事も多かった。

内容も奮わず、勝点でも伸び悩んでいたのが甲府の現状だが、モンテディオ戦を迎えるこのタイミングで監督交代という最大の劇薬を投入してきたことになる。

(残り 2019文字/全文: 2629文字)

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