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【山形vs川崎F】両監督のコメント/石﨑監督「前線からチーム一体となって、ボールを追いかけていった結果が失点ゼロという形になった」(2747文字)

■2015明治安田生命J1リーグ 1stステージ 第3節
3月22日(日)山形 1-0 川崎F(19:04KICK OFF/NDスタ/12,081人)
得点者:74’キムボムヨン(山形)
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●石﨑信弘監督(山形):
「今日ホーム開幕戦ということで、本当にたくさんのサポーターの方が集まってくださって本当にありがたいと思っています。皆さんの応援があったからこそ、今日、強豪フロンターレに1-0という形に勝てたと思っています。まだまだこれから強い相手がたくさんありますけど、今日のようにたくさんのお客さんがスタジアムに足を運んでいただいて、私たちとともに戦っていただければ、今日のようなゲームができるんじゃないかなと思います」

Q:ボランチがアルセウ選手と松岡選手でしたが、松岡選手はセカンドボールを拾って視野も広くプレーできていたと思います。監督の印象を教えてください。
「今日はアルセウと松岡、この前のナビスコカップで日高と宮阪でいって、前回のゲームもそうなんですけど、本当にボランチのところですごくいい仕事をしてくれたんじゃないかなと。ボランチのところで、ボールを奪えているシーンがたくさんあったんじゃないかなと。
ただそれは、前がうまく追い込んでくれるからこそできることであって、本当に今日はチーム一体となって前からプレッシャーがかかっていたんじゃないかなと思います」

Q:今日は前半から左サイドを軸に攻撃を展開しているという印象だったんですが、監督の指示ですか?
「いいえ、右が舩津だからです」

Q:キム選手の今日の働きはどう評価されますか?
「前半もっと決定的なシーンがあったと思うんですけど、そういうところをまず、落ち着いてプレーできるようにならないといけないのと、まだ彼自身イージーなミスが多々あるんですよね。そういうところをどう真摯に受け止めて改善していくか。ゴールを取ったのは素晴らしいんですけど、そういうサイドでの攻撃の起点というところでまだまだ物足りないころがあるんじゃないかなと思います」

Q:リーグ屈指の攻撃陣を誇るフロンターレを完封できたことの手応えを聞かせてください。
「先程も言いましたけど、前線からチーム一体となって、ボールを追いかけていった結果が、失点ゼロという形と。ただ、やはり何回かピンチになりそうなところですよね。ピンチになる前にボールが奪えていたと。相手のミスで奪えていたシーンがあったと思うんですけど、そういうところをどう改善していくかというところがまだまだあるんじゃないかなと思います」

Q:前の2試合は前からのプレスと素早い攻撃が機能していなかったと思うんですが、今日それが機能した要因、修正した所はどこでしょうか。
「前の2試合で前からプレスがかからないわけではなかったんですよね。そういう戦い方をしたというところで、今日のゲームというのは、前回のナビスコでなかなかリーグに出ていない選手が前線から素晴らしいプレスをかけて清水に3-1で勝ったという。そのナビスコでの勝った勢いと本当にいいお手本を見せてくれたんじゃないかなと思います。たた、フロンターレの場合は、前回のナビスコをフルメンバーで戦っているんですよね。そういうなかで、中3日というなかでかなり疲れがあったと思いますし、山形の天気、山の神様が風を吹かせたり、雨を降らせたりですね、本当に驚くような天気になってきてたんですけど、そういったいろいろなハンデがフロンターレのほうはあったと思うんですよね。そういうなかでの勝ちということで、あれが本当に万全の状態のフロンターレだったら、まだまだやられているシーンが多々あったんじゃないかなと思います。ただ勝ったということは本当に素晴らしいと思いますし、前回のナビスコ(清水戦)、今回のフロンターレ戦といい、本当に選手が勝ちたいという気持ちを持って戦ってくれたんじゃないかなと思います。
次のゲームが本当に真価を問われるゲームになってくるんじゃないかなと思います。次が1週間空いてナビスコ、また1週間空いてリーグ戦という形で、もっといいサッカーができるようにですね、トレーニングの中で改善して、ナビスコの神戸にチャレンジしていきたいと思います」

Q:ナビスコとの関連なんですけど、ナビスコのほうを宮阪選手と日髙選手にして、今回アルセウ選手と松岡選手にしたのはどういう狙いがあるんでしょうか。
「一つはタイプ的に開幕戦の仙台戦ですね、アルセウと宮阪で行って、なかなか前にかかれない、ボールを奪いにいくところも攻撃のところもですね。その後の浦和戦では3人を一遍に使ったけど、宮阪はそこから前にかかれないと。やはり同じようなタイプを揃えても、ボランチのところでですね。アルセウと宮阪をそろえてもつまらないんじゃないかなというところで、ナビスコの時は宮阪と攻撃に展開力のある日髙という組み合わせ、今日はアルセウと松岡と。松岡が展開力があるわけでは決してないんですけど、彼の場合は前に対する推進力ですとか、ボールを奪ったあと前に飛び出したりと、そういう前にかかるプレーが彼の特長なんですよね。そういうところで今回の組み合わせとして、そういう組み合わせを選んだというところです」

Q:その狙いは大成功?
「大成功じゃないでしょう。本当ならもっとフロンターレのように、素晴らしい展開力のあるサッカーを目指さなければいけないと思いますし、それには中村憲剛という素晴らしいボランチの選手がいるので、松岡選手にもそこまで成長してもらいたいと思います」

●風間八宏監督(川崎F):
「そんなに難しいことではないと思います。1点も取れなければこういうゲームになるということが全てだと思います」

Q:前半、相手のプレスでボールをロストするシーンが見られました。選手の自信の問題かもしれませんけど、いかがでしょうか。
「言われる通りだと思います。まずはじめに、相手がすごくプレッシャーをかけてくるところで、そこに慣れてきたのはよかったと思うんですけど、一番は特に前半だったんですけど、奪ったボールをまた奪われるということで、そこが一番の肝でしょう。そこが少し続いたことで全体が間延びしたこともあります。ですけどもまあ、90分の中でいい時も悪い時もあるので、それでも徐々に徐々によくなっていったと思っています」

Q:山形のキム ボムヨン選手の印象を教えて下さい。
「皆さんいい選手ですけれども、それほど個人を見ていたわけではないので、そういう意味ではそんな余裕はなかったです」

Q:後半途中で小林悠選手が負傷しましたが、現段階でどういう状況でしょうか。
「右足のハムストリングスの肉離れだと聞いています」

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