浦レポ by 浦和フットボール通信

興梠慎三「禁断の移籍と言われ、最初は誰一人として受け入れていなかった 自分のプレーで見返してやろうと、誰よりも強い気持ちでこの浦和レッズにきた」【引退セレモニーコメント】

興梠慎三選手

寒いです。本日をもって、わたくし興梠慎三は現役を終えることになりました。色々な指導者に出会い、たくさんの仲間とふれあい、本当に色々な人に支えてもらって20年間現役を送ることができました。本当に感謝しています。ありがとうございます。

マチェイ・スコルジャ監督、最終戦という大事な試合にも関わらず、僕とウガを使っていただき、ありがとうございます。本当に感謝しています。

今日はたくさん埼玉スタジアムに足を運んでくれています。中学、高校の友達、鵬翔高校サッカー部の松崎監督、あなたと出会って、こうしてプロサッカー選手になることができました。そしてサッカー楽しさを教えていただきました。本当にありがとうございます。

母、このような場で感謝の気持ちを伝えるのは照れ臭いですが、ひとことだけ言わせてください。あなたの下に生まれて僕は幸せです。心の底から尊敬しています。これからは自分の時間を作りながら、ほどほどに仕事を頑張ってください。そして健康に気を付けて長生きしてください。ありがとうございます。

父は5年前に他界しました。僕が浦和レッズに来る時に、テレビ番組に出演すると意気込み、鹿島アントラーズのTシャツを着てテレビ番組に出ていました。そんなおちょこちょいな親父でしたが、浦和の街、浦和レッズを本当に愛していました。願いがかなうのであれば生きている間に、僕の晴れ舞台を見てほしかったです。おそらく彼は天国で大好きな酒を飲みながらこの光景を見て、目に焼き付けていると思います、いずれかは僕もそちらの世界に行くことになることになると思いますが、その時は大好きなお酒を飲みながら浦和レッズのことを語りましょう。ありがとうございました。

そしてパートナーのみなさま、監督を始め、コーチングスタッフ、メディカルスタッフ、浦和レッズに関わる関係者の皆様、スタッフの皆様、本当に11年間ありがとうございました。

一番大切な人を忘れていました。僕を身近に20年間支えてくれた妻、あなたがいたからこそ、ここまで現役を続けることができました。サッカーに関しては無関心でしたが、あなたがいう一言、一言に僕は成長していました。本当に感謝しています。ありがとうございます。

娘、息子、これからはサッカー選手としてカッコいいパパは見せられないですけど、あなたたちのお父さんとしてこれからカッコいいパパでいられるように頑張りますので、これからもよろしくお願いします。

そして選手たち。今年は残留を争うようなシーズンになってしまいました。来年こそは優勝を争うようなシーズンになることを信じています。浦和レッズの一人のファンとして応援して、サポートしていきたいと思います。本当にありがとうございました。

タカ、元気、ウガ、周ちゃん、あなたたちとは・・・・・・。長く共にこのクラブで戦ってきました。嬉しいシーズンより悔しいシーズンの方が多かった11年間だったと思います。それでもあなたたちと過ごした11年間は本当に僕の財産になりました・・・・・・・。これからはウガと僕はあなたたち選手たちを全力でサポートしていきます。僕とウガがこのクラブで成し遂げられなかったJリーグのタイトルをぜひ獲ってください。応援しています。

最後に、サポーターの皆さんに僕から3つだけお願いがあります。今年は天皇杯を戦うことができませんでした。天皇杯はこれまでなかなかチャンスをもらえなかった若い人たちが大いにチャンスをもらえる大会でもあります。そのチャンスをつぶしてしまったということを心のどこかに刻んでおいてください。もちろん不甲斐ない試合をしたら選手たちの責任でもあります。問題を起こしたサポーターはおそらく自分より長く浦和にいて、僕よりも浦和レッズを愛している人たちだと思います。もうこれ以上、そういう人たちを失いたくありません。あなたたちサポーターは僕にとってはヒーローです。ヒーローはかっこよくなければいけません。これからはかっこいい言動、かっこいい行動で、これからも浦和レッズをサポートして頂ければと思います。よろしくお願いします。

二つ目は先ほども言った通り、残留を争うようなシーズンになってしまいました。来シーズンは優勝を争うと信じています。サポーターの皆さんは浦和レッズを信じて、ここいる選手たちを信じて、今まで通り熱い声援をよろしくお願いします。

最後になります。本当に11年間熱い声援ありがとうございました。当時、鹿島から浦和に入ることが禁断の移籍とも言われました。ここにいるファン・サポーターの皆さんは誰一人として僕を受け入れていなかったと思います。たくさんの手紙がきました。お前みたいなやつが来るなとほとんどの内容がそのような内容でした。それでも僕がそういう人たちを自分のプレーで見返してやろうと、誰よりも強い気持ちでこの浦和レッズにきました。きた一年目の時に、第3節、アウェイの大分戦であなたたちは僕のチャントを作って歌ってくれました。少しでも自分のことを認めてくれたと思い、嬉しかったです。最後に、もう聞くことがないであろう、自分のチャントをもう一度だけ聞かせてもらえないでしょうか?

(興梠慎三チャントが歌われる)

ありがとうございました!

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