浦レポ by 浦和フットボール通信

残り2試合の意味を明確化したのは良いこと、多くの選手にテストを【轡田哲朗レッズプレビュー/福岡戦】

(Report by 轡田哲朗)

長谷部監督の福岡には明確に苦戦している

浦和レッズは11月30日にアビスパ福岡とリーグ第37節のゲームで対戦する。シーズン残り2試合で、上にも下にも何か懸かったものはない。近年、珍しくもなくなってしまった消化試合になるシーズン最終盤なのはそこにある事実だ。もちろん、消化試合でないからと言って残留争いをするのは今の状況より悪いので、そのプレッシャーから脱して迎えるのは10月5日の試合後を起点にすればマシなことの1つだが、年間を通した視点からそれをポジティブに捉えるのはちょっと志が低いだろう。

簡単に理由を決められるわけではないものの、相性みたいな話で言うと彼らがJ1に復帰した2021年から3シーズンの対戦、アウェーゲームでは一度も勝利していない。それどころか、1点も奪ったことがない。要は、長谷部茂利監督が率いる福岡を相手にそのような成績が残っていて、ホームゲームやカップ戦の成績を合わせても21年以降の成績は2勝3分3敗なので、難しい試合にならないと予想することには無理がある。もっとも、5バックでの撤退を辞さない相手を上回る攻撃のクオリティーを出し切れないシーズンが続いていることとの関連は少なからずあるだろうが。

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