危惧された展開のまま勝ち点1に終わる、守備の良さとは何を指すか【轡田哲朗レッズレビュー/J第28節 川崎戦】
(Report by 轡田哲朗)
この再開試合にまつわる規定などを再確認
浦和レッズは11月22日に川崎フロンターレと後半45分間の再開試合を行って、この45分だけを見れば0-1で終了。8月24日に前半45分間を1-0でリードした状態でハーフタイムに雷雨による中止になっていたことから、最終結果は1-1の引き分けとなり勝ち点1を分け合った。もちろん1点リードから始まった45分なので、より勝ち点3に近い位置にいたのは浦和だったと言えるわけだから、通常の90分の試合を引き分けに終わった後よりも残念な空気、敗戦感の強いものになった。
この再開試合の規定について、プレビューのほぼ再掲載になってしまうが今一度確認しておきたい。22日の45分間はハーフタイム明けなので、可能な限り8月の前半終了時を再現することが規定になっていた。前半終了時点の11人に負傷者がいる場合は、当時のベンチメンバーから交代枠を使わずに出場選手を決めることができ、その時に不足するベンチメンバーを当時のメンバー外選手からでも補充できる。スタートの11人は、交代枠を使用すれば当時のベンチメンバーと入れ替えることもできる。それに加え浦和の場合は、監督等の交代に伴うベンチ入りコーチングスタッフの入れ替えは可能で、ペア・マティアス・ヘグモ監督がチームを去っている中でもマチェイ・スコルジャ監督が指揮を執ることができた。
発表されたように浦和は大久保智明が右膝半月板の手術を行ったということで離脱しているため、松尾佑介をベンチから繰り上げて、チアゴ・サンタナが新たにベンチ入りした。川崎は脇坂が離脱中ということで小林悠が繰り上がり、ジェジエウが新たに入った。
ゴールを守る守備で満足していると先行きは厳しい
大きく捉えると、このゲームはマチェイさんが試合後の会見で話した「通常の試合でも前半の流れがあまり良くなく、後半に改善して結果を残す試合が多かった。45分のみの試合ということで、そこは心配していた」という部分がそのまま出てしまったと言えるだろう。
(残り 2812文字/全文: 3662文字)
この記事の続きは会員限定です。入会をご検討の方は「ウェブマガジンのご案内」をクリックして内容をご確認ください。
ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。
会員の方は、ログインしてください。
外部サービスアカウントでログイン
Twitterログイン機能終了のお知らせ
Facebookログイン機能終了のお知らせ