再び指揮を執る、スコルジャ監督が再建のために着手しようと考えていることとは
(Report by 河合貴子)
難しい状況下での指揮となるが
ヘグモ監督体制の下で浦和を支えてきたキャプテン酒井宏樹選手、守備の要であった副キャプテンアレクサンダー・ショルツ選手、そしてピッチ上の監督まで称されクレバーな岩尾憲選手がチームを離れ、多くの怪我人を抱える厳しい台所事情の中で挑んだホーム磐田戦は、72%とボールを支配し攻守において連動性がみられ主導権を握りゲームコントロールして3‐0と点差以上の快勝を収め、浦和の新時代の幕開けを告げる試合であった。このまま上昇気流に乗って優勝戦線へと駆け上がり、浦和の新時代が来たと信じていた。
だが、現実は違った。新時代の幕開けのはずが、真夏の夜の夢のように消え去ってしまった。怪我から復帰しやっと格の違いを見せつけたオラ・ソルバッケン選手のレンタル期間が終わり、さらに伊藤敦樹選手がベルギーリーグへと旅立ち、二田理央選手と本間至恩選手長沼洋一選手たちが加入してきたとはいえ主力組の抜けた穴をそう簡単には埋めることはできずヘグモ監督体制に見切りをつけた。そして、チームのステップアップを図り『攻守において組織的かつアグレッシブなサッカー』を構築させるために昨シーズンの手腕を買ってマチェイ・スコルジャ監督に白羽の矢を立てたのだ。
再び浦和へとやってきたスコルジャ監督は、早速、朝のミーティングで「ここにいる全ての人がチームのクラブの勝利のためにハードワークをしなければならない」と告げたそうだ。選手たちはもちろん、コーチ陣、スタッフたちに向けられた言葉であるが、浦和を愛する人々など浦和に関わる全てひとたちに向けられたメッセージでもあるように感じた。昨シーズン、スコルジャ監督は浦和を愛する人々と共に闘うことの大切さを実感しているからだ。
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