浦レポ by 浦和フットボール通信

レッズ史上8人目となる解任… 新たに指揮するスコルジャ監督に求めたいこと【連載・河野正の目】

埼玉新聞運動部で日本リーグの三菱時代から浦和レッズを取材し、2007年からフリーランスとしてレッズを取材する、河野正氏による毎月連載のコラム「河野正の目」。(Report by 河野正)

歴史は繰り返す。浦和の監督がまた代わった。

指揮官の解任は1999年6月の原博実監督がクラブ第一号で、続いて2期目のホルガー・オジェック監督、ゲルト・エンゲルス監督、ゼリコ・ペトロビッチ監督、ミハイロ・ペトロビッチ監督、堀孝史監督、オズワルド・オリベイラ監督と続き、今回のマティアス・ヘグモ監督で8人目となった。

解任でなくても、事実上の解任と言える指導者は大勢いる。

リーグ戦8勝28敗と惨敗した93年の森孝慈初代監督は、「来季もやる意思はあるが、自分からやりますと言える成績ではない」と消沈した。翌年の横山謙三監督も「いろいろ手を尽くしたのだが……」と14勝30敗の低迷に頭を抱え、天皇杯準々決勝で敗れた後、清水泰男社長は「ドイツ人監督と仮契約を結んだ」と横山監督の退任を明らかにした。

後任のオジェック監督は、着任した95年に“Jリーグのお荷物”と失笑されたチームを堅守・速攻で再建。翌年も年間6位と健闘し3年目の続投を熱望したが、96年10月6日、サテライトリーグが行われた大宮サッカー場で契約を更新しないと告げられた。97年のホルスト・ケッペル監督は、前期16試合で守備陣形を8度も変える荒療治。これでは1年での契約満了もむべなるかな、だ。

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